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□出会い
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ヨジャがウルリムの練習生になり早2ヶ月経ったある日…
まだ17才のヨジャは学校があるため、
いつものように学校が終わると、猛ダッシュで練習室へ向かい、練習生達が来る前に1人で練習をしている。
『ふぅ、ちょっと休もっかな〜』
と呟きながら、Tシャツで汗を拭う。
『そういえば、今日社長に呼ばれてたよな。たしか5時半に事務所だったよな〜。』
と鞄からiPhoneを取り出し、スケジュールを開く。
(こういう所はマメなんだけどなぁ…)
『あ、もう5時20分じゃん‼やべっ‼』
練習に没頭していたヨジャは約束の時間の10分前という事に気が付き、パーカーを羽織り慌てて練習室を飛び出す。
『ヤバイ〜〜社長に怒られる〜!』
(大事な話っぽかったし、、、もしかして、、、叱られる?事務所追放??…うわぁ……)
と考えながら走っていたら、誰かにぶつかってしまった。
?「うおっ?!」
『おわっ…!?』
ドッカーン!
見事に相手を突き飛ばしてしまったヨジャ。
『いてて……すみません、大丈夫ですか…?』
ヨジャは申し訳なさそうに相手の顔を伺う。
?「あ、ああ…。俺も前見てなかったし……」
と喋る少年は、私より少し年上か
な?と思いながら返事を返す。
『あぁ、本当にすみません!怪我とか無いですか?』
と言いながら少年を見つめる。
(わぁー…綺麗な顔立ちだなぁ…)
と、見つめていたら
?「あのすみません…そろそろ、どいてもらえますか?」
と顔立ちの綺麗な少年が話しかけると同時に、自分が少年を押し倒してる体制に気が付いた。
(うわわ、こんな体制だったのか…)
『す、すみません!!』
と、慌てて立ち上がるヨジャ。
?「いえ…大丈夫ですよ^^それよりあなた、急いでたのでは⁇」
少年とぶつかってしまった事で、社長室へ急いで向かっていたのを忘れていたヨジャ。
『ああっ‼やべっ‼‼急がないと‼すみませんでした、ありがとうございます!失礼します‼』
と、大慌てで社長室へ向かうヨジャ。
?「…嵐のようだったな……ん?…これ彼のかな?」
床に落ちていたタオルを拾う少年。
?「(とりあえず持っておくか、後で社長室へ行かなきゃダメだし。)」
と、ヨジャと反対方向へ行く少年。
?「(しかし、俺の事知らないなんて…新しい練習生か?…)」
これが、ミョンスとヨジャの出会いでした。