性格の歪んだ御曹司にスパイスという名の縛りを捧げます。
□私がオジサンなら、貴方は餓鬼ですね。
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【天美side】
思い出すだけで笑ってしまう。
倉科家の若君に逢えるなんて運が付いているとしか言えない。いやぁ、漣には感謝しないといけません。
何ですか、あの屈託のない曲がり具合。
同類じゃありませんか。
鳴呼、類は友を呼ぶとは当たっている…
『すみません、急に放心状態になりまして…。送りに来ました…』
『いえ、此方こそ…態々すみません』
『織 漣様には今日の事は忘れる様…仰っておいて下さい…』
あの時、龍華家で何があったかは知らない。漣自身も頭を横に振る一方で詳しく教えてくれないんですよね。
「はぁぁ…」
非常に気になる所です。
それに、漣の態度も少しばかりおかしい感じがするんですよね。性格は歪んでいるとはいえ、恋愛対象として見做す相手が現れた場合はツンが九割に対してデレが一割の可能性が高い。
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