性格の歪んだ御曹司にスパイスという名の縛りを捧げます。
□折れるか折れないかなら…折るのが最適ではありませんか?
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【志龍side】
自分の事は、とことん疎いのにね。他人の事は鋭い息子。
海凰が図星を突かれて笑顔を保っているわ。
あの子も深李と同じで良い年齢ですものね。いい加減、身を固める準備をさせないと亡き悪友に面目が立たないわ。
天国へ逝った時、文句言われそうで…
私の立場が無いじゃない。
ねぇ…
――…“閑沙”
『海凰には、ね…私以上に幸せになって欲しいの。あの子、深李様一筋だけど…もし、他の相手が出来た場合は逃がさい様…縛るくらいの覚悟で恋愛をして欲しく思ってるのよ』
『し、縛るって…』
『あら、契りを交わせば…ある程度、縛られるものよ?』
貴女は自分の夫を本当に縄で縛り上げてたものね。最初、私見た時…間が悪いんじゃないかと悟ったわよ。
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