四十八歳で掘られました

□不幸な体質が改善されないのは奴のせいにしておこう!
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―マンション・金字・二十六0号室


一人暮らしにしては、だだ広い三LDKの部屋は心地良い感じだった。
鳴呼、奴を部屋に入れるまでは快適だなって思っていたさ。何で、部屋に入れたかのさえ解らないまま悩み続けて四日が経つ。
四十ハにもなる男が二回り下の男にキスされた挙げ句、尻を撫で回わされるとか考えただけで鳥肌が立つだろう。
若いのに人生を変態で終わらせるとか哀れというか。その相手が自分じゃなければ、悲壮感に浸ってやるのに…

奴こと、鳴澤 克樹が狙っているのが俺だと知った瞬間…自分を呪った。


『触るなぁぁ…』


『えぇぇ、ぷにぷにしていて気持ち良いんですが…』


『気色悪い!』


『仕方ないですねぇ…はい…』


人の尻を撫で回すだけじゃなく、肉まで掴んだ奴は少し拗ねた様な表情をし…俺の手を後ろへと持っていた。
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