四十八歳で掘られました
□身長181センチの男は身分証明書と友達です。
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あぁ、ちくしょう!!!
まだ、半日しか経ってないのに彼女のせいで疲労困憊。
仕方なくコンビニへ行く事にした。
俺はカゴに麒麟ビールグリーンラベルの三百五十ミリ六個入っている缶を入れた。ツマミは家で軽く作ったので、ビール以外は無視した。
「すみませんが、身分証明書提示お願いします…」
「…っ」
おい、何でこのコンビニでも身分証明書提示しなきゃいけないんだよ。
見た目で判断出来ない時代だとはいえ、俺は四十半ばだぞ。
心の中で悪態を付きながら…
「はい、身分証明書」
素直に見せてしまう。
大体、可笑しいだろう。
身長百八十過ぎで、四十半ばの男が身分証明書を確認されるとか…
「七百四十円になりますね…」
「千円からで…」
「千円からですね…」
――…んっ
俺、まだ財布出してないぞ。
っか…どっかで聞いた様な声だなぁ…