四十八歳で掘られました

□身長181センチの男は身分証明書と友達です。
1ページ/4ページ

あぁ、ちくしょう!!!

まだ、半日しか経ってないのに彼女のせいで疲労困憊。
仕方なくコンビニへ行く事にした。

俺はカゴに麒麟ビールグリーンラベルの三百五十ミリ六個入っている缶を入れた。ツマミは家で軽く作ったので、ビール以外は無視した。


「すみませんが、身分証明書提示お願いします…」


「…っ」


おい、何でこのコンビニでも身分証明書提示しなきゃいけないんだよ。
見た目で判断出来ない時代だとはいえ、俺は四十半ばだぞ。

心の中で悪態を付きながら…


「はい、身分証明書」


素直に見せてしまう。

大体、可笑しいだろう。
身長百八十過ぎで、四十半ばの男が身分証明書を確認されるとか…


「七百四十円になりますね…」


「千円からで…」


「千円からですね…」


――…んっ


俺、まだ財布出してないぞ。

っか…どっかで聞いた様な声だなぁ…
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ