性格の歪んだ御曹司にスパイスという名の縛りを捧げます。
□好きで好きで…軟骨ソーキの様に蕩けさせて下さい。
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―織家・庭
雲一つとしてない晴天な空を眺めながら織 漣は天使みたいな笑みを湛えている。
普段の彼からは予想外過ぎて使用人達は圧巻させられる日々が続いていた。かくいう、織 漣といえば自由奔放で傲慢で尚且つ…超絶絶品な性格をしている。
例えば、晴天な空から暖かな日差しが当たっていても人一倍…暗雲な空気を漂わせているのが彼自身なのだ。
それを覆すかの如く、にんまりと笑んでいる姿が恐ろしく感じてしまう。
「漣兄様、頬が緩んでおりますよ」
「…うーん」
隣に座る従妹が呆れ気味に吐くが、気にしていない様子。
それよりか、漣の中では倉科 海凰の事で一杯だった。別にマゾっ気がある訳でもない彼だが、倉科 海凰が与える刺激は加減が良いのだ。
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