解説集

□人の死に顔を映すカメラなるものを手に入れた…
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アル:人の死に顔を映すカメラなるものを手に入れた。「撮ってみるかい?」「良いですけど、また貴方、騙されてるんですよ」「じゃあ撮るんだぞ」撮った写真を見ると俺の顔は普通で菊の顔は血塗れだった。菊は俺の悪戯だと思って怒って帰った。数日後、菊は事故で亡くなった。顔は血塗れだったそうだ。


















































【解説】
語り手の顔は普通だった。何も変わりがない。
友人のように血塗れだったわけでも、老いていたわけでもない。
語り手もまた、顔が変わらない、何年も経たない内に死ぬということ。

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