千年の家族
□1話
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?「…ねえ、起きてくれるかな?」
誰かの声がする。
お母さんだろう。起こしに来たんだろうけど眠い。
『んむ…お母さんあと10分ー…』
?「お母さんじゃないよ」
バサァッ
被っていた布団を剥ぎ取られた。
冷気で身体が震える。
『あぁっ!!お母さん酷い、…?』
抗議の声を上げた瞬間、頭を疑問が支配する。
なんたって目の前にいるのは超美少年。
おかしいぞ、私の家族にイケメンはいない。
そもそも男兄弟はいない。
首を傾げると、超美少年は微笑みながら言った。
?「おはよう、よく眠れた?」
『あ…おはようございます』
・・・あれれれれ?
私の部屋じゃない部屋。
私のベッドじゃないベッド。
・・・ここ、どこですか?