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□No.04
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そして、瑠衣といるとまたあの晶って子と出会う。



「晶くん。またこんなとこで何してるの?」
「仕事の帰り」



晶って子は、俺を睨みつけてきた。
瑠衣は気づかないで、話ししてる。



「なぁ、俺に付き合ってよ!」
「はぁ?」
「俺と話ししよう?」
「はぁ?えっちょ!?」



引き留めようとする、晶って子の腕を引っ張り出し強引に連れて行く。
瑠衣の方を向くのは怖かったけど。
絶対凄い目つきで見てるし。
俺は晶とカラオケに来た。



「ねぇ、キミさ瑠衣とはどんな関係?」
「瑠衣さんは、兄さんの友達」
「兄さんって、とおるか?」
「あぁ……」
「それだけ?」
「え?」
「キミ、瑠衣のセフレだったんだろう?」
「っ……」



思いっきり動揺してるな。
付き合ってなくて、体だけの関係はな、世間じゃ、"セフレ"って言うんだよ。



「あなたには関係ないっ!」



俺を睨みつけながら、言ってくるけど、瑠衣みたいに迫力がないから意味ないぞ?



「関係なくはない」
「何言ってるんだよ!?」



普通はこんな反応だよな?
だから俺は言ってやった。



「俺、瑠衣が好きなんだ……」


ははっ驚いてる。

そりゃあそうだろう。
誰だって、自分の好きな奴に他に好きな奴がいりゃあな。



「なぁ、付き合ってくれない?」
「どこにだよ?」
「どこって、ホテルだよ?瑠衣のお気に入りのキミを味わってみたい」



そして、俺は半ば強引に、晶って子をホテルに連れて行った。
もちろん、抵抗されるだろうけどな。

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