証
□始
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何処までも青い空の元に行きたい。
そう願うようになったのは何時からだったんだろう。
でも一つだけ覚えてるのは私がとても小さかった、
遠い遠い昔の話だということ。
けど、この願いは決して叶うことがないことも同時に分かっていた。
例えどれだけ切望しても。
私は一生この暗くて狭い部屋にいるしかない。
それは私の手と足についた重たくて冷たい鎖が伝えていた。
私は小さな時からずっとこの窓のない暗闇の部屋で過ごしている。
そして日常茶飯事のように暴力を奮われていた。
けど、どんなに重傷を負っても私は死ななかった。
私の体の特異体質でどんな傷でも直ぐに癒えてしまったから。
きっとこれがあったから今までずっと生きてこれたんだと思う。
恐らくこの体質がなかったら私はもう死んでしまっていただろう。
でもこんな体質はいらない。
それだけあの人たちから受ける暴力が続くのだから。
でもどうして殴られるのか。
どうしてこんな所にずっと閉じこめられているのかは分からない。
だけど私でも分かることはある。