BUKKU

□紅神楽
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銀時は3日間家を開けていた。
家には神楽一人だった。

「銀ちゃんまだ帰って来ないアルカ…一人は寂しいヨ…」

銀時は依頼が入って3日間出掛ける事になった。

3日前…

「神楽留守番よろしく」

「分かったアルヨ行ってらっしゃい銀ちゃん」

「寂しかったら電話しろよ」

「うん分かったアルじゃあ身体に気をつけて」


「銀さんが居なくて寂しかったら一人エッチしろよ」

「何言ってるアルカ!さっさと行けヨ!駄目天パ!」

「じゃあ行って来るわ―」

「行ってらっしゃい」

こうして神楽は銀時と別れた。

1日目…

「あー駄目天パが居ないから最高アル!このままあいつ帰って来なくて良いネ!」

何時も銀時が居れば神楽はよくパシリに使われる。

「おーい神楽イチゴ牛乳取って来て―」

「分かったアル」

何時もこんな風にパシリに使われるが、今日から3日間は全くの一人思いっ切り楽しむアル!

神楽はワクワクしながらす昆布を食べて居た。

「あ…そうだ!銀ちゃんの部屋に入ってみるアル!」

カラカラ…

「わ―これが銀ちゃんの部屋アルカ!以外とキレイアル」


神楽が銀時の部屋に入るのは初めてだった。

「何時は勝手に入ったら怒られるアルでも今日はイイネ」

神楽は銀時の部屋を物色し始めた。

「うわー銀ちゃんの臭いがするアル!なんか銀ちゃんが居るみたいネ」

神楽の気持ちは何故か興奮していた。

やがて神楽はタンスのほうに歩いて行く。

「あーこれ銀ちゃんが着てた服ネ」

神楽がタンスから取り出したのは銀時が何時も着ていた着流しだった。


「ちょっと羽織ってみよう」

神楽は銀時の着流しを羽織る。
「わ―温かいアル銀ちゃんの臭いがするネ!なんか銀ちゃんに抱っこされてるみたいアル…」
最初は銀時が居なくなって嬉しかった神楽だが、だんだん時間が過ぎて行く度寂しさが増して来た。

「早く帰って来てよ銀ちゃん……寂しいヨ…」

神楽は銀時の寝室から出るとダイヤルを回して電話をする。

「もしもし銀ちゃん…」

「あ…神楽やっぱり銀さんが居ないと寂しいか?」

電話越しに聞こえる銀時の声……神楽は少しホッとした。

「寂しくなんか無いネ!ただお前がちゃんとしてるか心配だけネ!」

やはり本当の事は言えなく強がってしまう。

「俺なら心配要らねーよ。ちゃんとやってるよ」
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