小説
□織斗×雅
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生まれた時から、隣にいた
小さい頃から、隣にいるのが当たり前だった
中学に上がると、
お互いに知らない友達も、
たくさん増えていったけれど
織斗は、いつも僕のそばにいて
いつまでも、僕に甘いままだった
朝は迎えに来てくれる
昼休みには、一緒にお弁当を食べる
放課後は、
僕の部活が終わるまで待っててくれる
ほら、今日だって
「雅、学校いこー」
「うん」
僕の大好きな音が、僕を呼ぶ
「おまたせ」
「ん、待ってないから大丈夫。ほら、行こ」
「うん」
いつもニコニコしてて
マイペースで
誰よりも純粋な
真っ白な人
少し天然で
単純で
僕に甘い
僕の、大好きな人
END