SMT
□誕生日なんだから、いいでしょ?
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「ちょっ、やめろって!」
チャンミンに強く胸を押され、突き飛ばされる。
『…いって』
「あ、ごめん」
『別にいいよ。いきなりそんなことされたら、困るよな』
「いや、そういう訳じゃ…」
チャンミンは優しすぎる。
仲が良ければ良いほど、嫌だと断れない性格なんだ。
あんまり関係が無い人にはキッパリ物事を言えるのに。
『そういう訳じゃないなら、どういうことなの?』
俺が聞けば
「どういうって、別にそんな深い意味はない」
って、弱気に答えるんだ。
チャンミンのそんなところも好きで
俺は26になった今でも童貞なんだよ。
チャンミンと出会ったのが若すぎたから。
幼き少年だった頃から俺はチャンミンがすきなんだよ。
チャンミンが好きだからといって、男が好きな訳ではなくて
本当に本当にチャンミンだけが好き。
この気持ちを隠しながら、お前と友達でいることが辛かったんだ。
『ねぇ、チャンミナ…誕生日なんだから、いいでしょ?』
俺はまたチャンミンにキスをする。
今度はさっきと違う舌を絡ませる濃厚な濃厚なキス。
「っはぁ、」
チャンミンの吐息と声が聞こえて下半身が疼く。
『チャンミナ、愛してるよ』
fin.