ドリームワールド

□★Happy X’mas★
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キーンコーンカーンコーン―・・

授業終了のチャイムと同時に、
生徒たちはざわめき出す。
俺の名前は、夜桜海人。
海星高校に通う、2年生。
ちなみに言うと…学級委員だ。


「海人?今日も日直か?」


帰り支度を始める他生徒に代わり、
俺は学級委員として今日も締めの日直だ。
この仕事…実は好きでやっているんじゃなくて、ただ単にジャンケンに負けたからやっているっていうね…。

「あぁ…、この仕事、もう飽きちゃったよ」


「ははっ、でもさー、海人じゃないと
この仕事は釣り合わないと思うぜー?
担任も、そう言ってたしさ」


「そんなの…嘘に決まってる」


「まぁまぁ、…とりあえず、さっさと終わらせろよ〜、俺達校舎で待ってるからさ」


全く…この後友達と遊ぼうと思ってたのに・・
今日の昼休みに、急に担任に頼まれたんじゃあしょうがないけど、やっぱり面倒だ。


「はぁ…あの人もほんっと、強引だよな」


俺のクラスの担任の先生…坂下和哉先生は、
頭が良くて、イケメンで、背も高く、メガネが凄く似合っている。
そのせいで、クラスの女子からは毎日の様に歓声を浴びさせられている。っていうか…全校の女子から、人気なんだけどな…。


「先生の…バカ」


「誰がバカ、だって?」


誰も居なくなった教室で一人日直の仕事をしながらそうつぶやいていると、いきなり先生がやってきた。
この人が、そう…噂の坂下和哉先生だ。
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