ドリームワールド

□月明かりに照らされて…
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(今日は・・・満月か。)

新世界の神を目指し、キラとして、
死神界から落ちてきた一冊のノート…
そう、デスノートを手にし、
世の中に制裁を下す僕・夜神月は、
捜査本部から見えた月を見て、そう呟いた。

「月くん?どうしました?空なんか、見上げて」

すると、竜崎ことLが、僕の事を心配気に
見つめながら、そう言ってきた。

「…いや、今日は満月だったんだな…って」


「あ・・・本当だ。綺麗な満月ですね。」


「…暫く、僕お前に監禁されてただろ…?
だから月なんて見たの、すごい久しぶりな気がする」


「そうですか、…まぁ、これで月くんはとりあえず疑いが晴れたわけですし…これで自由ですね」

―そう、僕は自ら、自分自身の疑いを晴らすために、竜崎に僕を監禁するように頼んだのだ。
僕は一時的にノートの所有権を監禁中に手放し、その間の制裁はミサに任せていた。
僕が監禁されている間も、犯罪者たちが次々と心臓まひなどで死んでいけば、僕の疑いは晴れる、と思ったからだ。

「…そう、だな」

「それでは、今日の捜査はこれくらいにします。皆さんお疲れさまでした。私は少し、仮眠を摂ります。」

「…お前は、またそんなことを。本眠はいつ摂っているんだ?」

「あなたには関係ありません。では…」

と、竜崎は俯いたままこの場所を去ろうとする。
少しは、頼れってんだよ、妖怪パンダ野郎…

「は?関係ない・・・だと?僕たちは、友達じゃなかったのか?」

「友達…?」

「お前、前に言ったよな?『じゃあ月くんは、私の初めての友達ですね』、って…」

「あぁ、そんなこともありましたっけ。ですが、あなたが心配する必要はありませんので、月くんも安心して休養を摂ってください…」

…結局、竜崎に流されてしまった。
本当、いつもあいつは、僕に心配ばかりかける…
…僕が、お前に好意を抱いてることを、お前はまだ気づいてないのか?
前は『友達だろ?』とその場をやり過ごしたけど…
僕は、お前と一緒にいる時間が愛しいんだよ。馬鹿―。
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