Real intention
□Encounter
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1話 Encounter
"七氏名無しさん"
ベッドに腰をかけて携帯をポケットから出すと、Googloを開いてそう打ち込んだ。
慌ててそれを消す。
最近、Wikepediaで誰かを調べることにハマってる。
なんかよくよく読んでみるとなかなか面白い。
「へー」とか「そうだったんだ」とか意外な発見も多かったりするし。
でも自分の名前だけはどうしても調べられない。
あの予測で出てくるやつも見るのが嫌だ。
何書いてあるか、とか想像しちゃうと怖くなって。
でもそれを前友達に言ったら「見てくれる人がいて初めて成り立つ職業でしょ」と笑われた。
だって勢いでオーディション受けたら受かっちゃった当時17歳から、7年たった今もまだ自分が女優だなんて信じられない。
知らない間にあることないこと先走りしていたらどうしよう。
だから七氏名無しさんって打っても、予測を見るのも怖くって即消してしまう。
ってか自分で自分調べるなんてもしかしてナルシストになるんじゃないか七史…。
でもやっぱり自分がどう紹介されてるとか気になってしまうのは人の性ってやつで…。
「あーあ…」
ため息をつくと携帯をベッドの隅に放った。
その瞬間に携帯が鳴る。
慌てて携帯に向かってダイブした。
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