フェアゲーム

□黒子の答え
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黄瀬がベンチに片手をつく。同時に背中を抱き寄せられて、唇が重なった。
いつもは焦れったいほどに優しく触れる黄瀬だが、今日は初めから激しい。求められるのに、口を開いて応える。
「ん…ぅ…っは」
苦しさに唇を離せば、息を継ぐ間もなく今度は青峰に引き寄せられた。青峰の膝の上で横抱きにされて、口付けられる。
「っん…ん、ぁ…!」
腰を抱いていた手は這い上がり、胸に触れた。濃厚なキスを交わしながら、胸を揺らすように揉まれる。
無意識に跳ねた足を、黄瀬に取られる。足側のベンチに座った黄瀬は膝から上を撫でて、太ももの内側にキスを落とす。
「んっ…ぁ、あ…、や…!」
足に腕を絡めて、際どいところにまで唇を這わせる。その間にも青峰は制服のリボンを解き、シャツのボタンを外す。ブラの隙間から指を差し入れられ、突起をぐりぐりと攻められた。
「やっ、あ、あ…んっ…!」
ビクビクと体が震える。
彼らに抱かれるのは気持ち良い。どちらか一人を相手にするだけで、十分過ぎるくらいに。
だから二人と同時に触れ合うと、もうおかしくなりそうだった。
黄瀬の指が中に入ろうとするのを拒否する。
「ぁ、やっ…いいから、早く…!」
もう我慢できない。
切実に訴えれば、黄瀬は青峰に問う視線を投げた。
「…先いいぜ。3日ぶりだろ?」
「どーも」
黄瀬が足を割る。すぐに侵入した確かな熱に、黒子はそれだけで軽く達した。
「っああぁ!」
「あっつ…どうしたんスか、黒子っち?」
問われても、黒子には荒い呼吸しか返せない。
どうしたのかなんて、分からない。分かるのはどうしたいかだけで、黒子は本能のままに目の前の体に手を伸ばした。
「ぁ…も……と、…もっと…っ!」
伸ばした手を取られたまま、腰を打ち付けられる。手を引かれることで、体の奥まで穿たれる。
「ぅあ!っあ…気持ちい…っ」
素直に声を上げれば抽挿は激しさを増す。
濡れた頬を拭うように撫でられて視線を上げれば、青峰と目が合う。僅かに顎を上げると、望むままに唇が重なった。
「ん、んっ…ぅ、ん…!」
軽く手を引けば、黄瀬の手から解放される。唇を離した黒子は体を捩るようにして返し、青峰の服に手をかけた。
「ホントにどうした?今日はやけに積極的じゃん」
笑いを含んだ声が降るが、気にも留めずに取り出した青峰のものに口を付ける。熱く脈打つ血管に舌を這わせる。
「っふ…ぅ、ん…っん…!」
体を横にした黒子の片足を持ち上げて、黄瀬は再度挿入を果たす。体を揺さぶられながら、青峰のものを口に含む。
気持ち良い。ぜんぶ気持ち良くて、堪らない。
「ん、あっ、や、だめ…っイく…!」
黄瀬が足を引き寄せることで結合が深くなる。限界が近いらしい黄瀬に激しく追い立てられて、黒子は絶頂に身を震わせた。
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