最強キラーシリーズ

□最強キラー 3.1
1ページ/1ページ

「つまり火神くんは、黄瀬くんとの接し方が分からないんですね」
やけに真剣な顔で黄瀬を見つめていたと思ったら、いきなり黒子はそんなことを言った。
確かに黄瀬とはどう接するのが正解なのか分からない。接し方以外も色々分からない。
「お手本を見せます」
そう言って黒子は携帯を手にした。


最強キラー 3.1


小一時間後。
それはそれでまた見たくない顔が火神の前に現れた。
「よ、黄瀬」
「青峰っちー!」
喜色満面の笑みで黄瀬が青峰に抱きつく。
「1億年と2千年前から愛してる!」
「はいはい、俺もだよ」
「1on1しよう!」
「ハハハ、嫌だ」
「つれないっスー。でもそこが好き!」
全身で好き好きを表現する黄瀬と、それをさらりと流す青峰に火神は戦く。
「黒子…あれが見本なら俺には無理だ。…っつーか黄瀬の態度、俺ん時と違い過ぎて参考になんねぇよ」
「そうですか。―――黄瀬くん」
黒子の呼びかけに黄瀬が振り返る。
「火神くんが自分も抱き締めて愛を囁いて欲しいと言っています」
「言ってねぇよ!」
「えー…火神っちってば焼きもちっスか。仕方ないっスねぇ」
全然仕方なくなさそうな表情で手をわきわきさせながら黄瀬が火神に迫る。
火神は青い顔で後退った。
「なんだよ、その手!来るな!来るなってあああああ」


fin 2012/11/20

青峰をはじめとするキセキの世代は、全員漏れなく高スルースキル保持者です。

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ