*短編*

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コンコン…

「仁王君、入るよ?」

「柳生先生、どないしたん?」

「あぁ、体調はどうかな?」

「なんともなか、大丈夫なり。先生、あんがと」

「そうか、それはよかった。」

「おん」

「それでね仁王君、少し検査をしたいから、移動するけど、車椅子必要かい?」

「ううん、自分で歩けるぜよ」

「そう、ではついてきてくれるかな」

仁王は頷き柳生先生のあとをついて行く
すると、とある一つの病室の前までたどり着いた

「先生、ここ?」

「あぁ、中へ入ってごらん?」

「? はい…」

不思議に思いながらも扉を開け中へ入ると

パンッ! パパンッ!!

「えっ…?」

そこには幸村をはじめとするレギュラー陣と、パーティ会場のように装飾された病室があった

「みんなっ…?」

「「「仁王(先輩)っ!!誕生日おめでとう(っす)!」」」

「たん…じょうび…俺の?」

「ばーか、何寝ぼけてんだよぃ!」

「今日学校こないから、心配してたんすよぉ 〜(涙)」

「なんだ、思ったより元気そうで良かったよ」

「幸村…みんなっ!」

仁王は泣きそうに笑って

「あんがと、すんごい嬉しかっ♪大好きじゃっ!!」



何言ってんだよ仁王、ありがとうは俺たちの言葉だよ?
お前が元気で良かったよ、生まれてきてくれて、ありがとう。

仁王、また来年も、お前の誕生日を祝うね。


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