*短編*

□隔てられた世界
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ある街に、1人の魔女がいた

魔女は医者をしていた

街でただ1人の医者だった


魔女は街のものから好かれていた

でもこの時代には魔女狩りという儀式があった

でもこの街の魔女は、白魔術師と呼ばれていたため、魔女狩りの対象にはならなかった


ある日のことだ、街に旅人がやってきた

旅人は傷だらけだった

街の人たちはすぐに魔女の元へ連れて行った


魔女の治療によって、旅人は救われた

そして、旅人は魔女に恋した

魔女もまた、旅人に恋をした

2人は街でも有名な恋仲になった


だがある時、旅人はしんでしまった

魔女は泣いた

ひたすら泣いた

そして、禁忌を犯しても、旅人を生き返らそうと考えた

しかし、魔女は街の人たちが好きだった

街が好きだった


魔女は再び、医者として頑張った

だが、なぜだろう

魔女が看た患者が次々と死んで逝った


街の1人が言った


魔女が、黒魔術を使ったんだ


街の人たちはその言葉を信じた

でも、魔女は黒魔術など使っていなかった

ただ、魔女が大切な恋人を失って、力が制御できなくなっていただけだった

魔女は訴えた


私は、違う!黒魔術なんか使ってない!
信じてっ!


街の人たちは魔女の言葉を信じなかった

魔女は捉えられ

そして…



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