*短編*
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"明日は仁王の誕生日だ、みんなで盛大に祝ってやろう!"
そう話していた次の日、仁王は学校へこなかった
"発作が、出てしまい、念のため明日はうちの病院で一日様子を見るそうです。"
柳生から、そう連絡がきた
朝練の時、みんなにそのことを話したら、赤也は
「えっ…、仁王先輩、大丈夫なんすか!?」
って、真っ青な顔で、焦ったように聞いてきた
「大丈夫です。今朝も病室を覗いてきましたが、静かに眠っておられました」
と、俺の代わりに柳生が話してくれた
「そっすか…よかった…」
それから部室は静寂に包まれた
「あ〜…、あのさ、提案あんだけど」
丸井が少し遠慮がちに声をあげた
「なんだい?話して見なよ」
「おう、仁王さ、そんなに悪くねぇんだろぃ?だったら…」
「イイっすね!やりましょう!」
「ぶん太にしてはいいこと言うじゃねぇか!」
「てめジャッカル!俺にしてわってどうゆう意味だよぃ!」
「しかし柳生、大丈夫なのか?」
「そうだね、ここは柳生の許可がないと無理だねぇ」
「だが、仁王も寂しがってるだろうな」
柳生ごめんね?俺たちも仁王に会えなくてさみしいのかもしれない
「はぁ…分かりました、父に交渉してみましょう。 とは言っても、父は仁王君に甘いですから、多分100%OKが出るでしょうね。」
そのあとすぐに柳生は父親に連絡をとった
「えぇ…、わかりました、…はい、…心配いりませんよ。」
レギュラーはみんな固唾を飲んで柳生の声に耳を傾けている
「…はい、ありがとうございます。はい、では」
…………。
「許可がおりました」
「よっしゃぁーー!!」
ふふ…、待っててね仁王、お前の誕生日、今までにない、最高のものにしてあげる。
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