*短編*

□籠の鳥
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幸仁 ※女体

「ようこそ、おいでくんなまし」
三つ指を付き、丁寧に迎える花魁、名を…雅。

「久しぶり、雅」
人当たり良さそうな笑顔で返答したのは、この町の富豪。
名を、幸村。

「最近、おいでになさらんから、心配してたでありんす」

「ふふ、社交辞令がうまくなったね」
雅の隣に腰をおろし、雅の細い身体を抱き寄せる

「そんな言葉、いらないよ」

「…はぁ、全く、なんなんほんま。」
幸村の方へ寄り掛かり、呆れたような声を出す

「うちになに求めてるん?」
訳がわからないという顔をし

「気取らないお前の姿、まぁ、素なお前」

「そんなんのなにがええん? お前みたいな客初めてじゃ。阿保」

「そんな素直じゃないお前が好きなんだよ」
嬉しそうに微笑み

「意味わからんし、はよ酒頼みんしゃい」
照れ隠しに虚勢をはりながら

「いいね〜、花魁ぽくないお前。」
すごく綺麗だ、といいながら雅の頭を撫でる

「阿保、それ花魁としての魅力を全否定みたいになるじゃろ、馬鹿なん?うちが花魁しとる意味全否定じゃろ」

「ふふ、可愛い」
幸村という男は、人の話を全力で流す事を特技とする

「聞いとるん!?」
という事を知っていてもどうしてもムキになってしまう雅、だが幸村は其れが無償に可愛く見えるという


((ちょ、馬鹿!どさくさに紛れてなにしとん!?))((ぇ、だってお前花魁でしょ?))((いや、さっきソレ全否定したんお前よな?怒))((雅、俺の身請けうけてよ))((っ…///))((あ、赤くなった))

((かわいーなー))((急に真面目なはなしせんでよ))




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gdgd

花魁パロ特訓第一弾?
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