*長編*

□冬、恋、誓い。
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12月4日、今日は仁王の誕生日。

でも残念ながら今日はバリバリの平日、仕方ねぇから朝練の時に祝ってやろうと思ってたにも関わらずあいつ、朝練やすみやがった!


「チッ…、早く来やがれ馬鹿治。」

と、そんな事を思いながら、結構賑わってきた教室で待っていたその時

ガララ…

「おはよーさん」

きた!よっしゃすぐに祝ってや…

「仁王っ「仁王くーん♪今日誕生日なんでしょー?」…」

……よ、寄れねぇ…!
くそ、雌豚共っ!邪魔くせぇんだよ!!仁王もヘラヘラ笑ってんなっ!!

キーンコーンカーンコーン…

おいっ!まじかよ!!
結局祝えてねぇじゃん!!

「ぶん太、おはよ」

「ぁ、おぉ」

くっそ、俺のタイミングがあったのに!
時間なくなっちまったじゃねぇか!
ん?仁王が俺のことみてる…

「仁王?どうかしたか?」

「ぁ、ううん…」

仁王は、慌てて前を向いたけど、なんだ?


そして俺はその日、休み時間を狙って祝ってやろうと思い、試みたが…

「仁王君、はいこれー」

なんで毎時間毎時間、代わる代わる人がくんだよ!
しかもちょいちょい男もいんぜっ!?

俺はぜんぜん仁王と2人きりになれなくてイライラしていた。

そして放課後、気を取り直して、レギュラーのタイミングを見計らい祝おうと思っていたが…

「仁王せんぱーい!今日誕生日っすよねー?おめでとうっす!」

「あんがとー♪」

馬鹿也が離れねぇ…!
くそ、なんか流石に腹立ってきた…
しかも部活後に誕生日会って!
なんなんだよ!結局祝えねぇじゃん!!

仕方ねぇ…誕生日会終わったあとにって思って仁王を誘ったら

「なぁ仁王、今日帰りさ…」

「ぁ、すまんぶん太、今日は早よ帰らんといけんのよ…じゃけ….」

はっ?なんなの?
仁王のそのあとの言葉は頭に入ってこなかった…

ブチッ


「なんなのお前?」

「え…?」

「ぶん太?」「丸井先輩?」

いつもより低い声だったと思う、レギュラーの奴らにも聞こえたらしい、仁王も驚いてる

「せっかく俺が祝ってやろうとしてんのに断んの?ふざけんなよ!」

あーーおれ超理不尽じゃん

「ほんとは朝一で祝おうと思ってたのにお前こねぇし!?教室きたらきたで女に囲まれてるし、お前も嬉しそうにヘラヘラしてるし!」

「ちょっ、ぶん太…」

やべ、止まんね…
仁王がなんか言いかけたけど、無視しちまった

「お前も少しは察しろよな!考えろよ馬鹿っ!部活の時だって赤也とずっと一緒に嫌がるし!!なに?!俺に祝われたくないわけ?なら勝手にしろよっ!!」

俺は仁王にケーキを投げつけた
これはいけない、絶対仁王怒るわ、祝ってやろうとしてたのに、俺なにしてるわけ?馬鹿みて….

「仁王っ!!」
「先輩っ大丈夫っすか?!」
「丸井貴様!たわけがっ!」
「おいぶん太、なにしてんだよ!」

あー終わった…

仁王はケーキ投げつけられてした向いたまま動かねぇし…

「別れようぜ、じゃあな」

"別れる"
言っちまった…
仁王、どう思ってっかな?

俺は多いに後悔のどん底にいた


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