*長編*

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「いい、仁王? 今日は朝練、お前はここで大人しく寝てること、いいね?」

「…たいしたことなか、平気「じゃないよね?」じゃけど「真っ青な顔した部員を部活に参加させられないよ「そんなこと「ないって?」…。」

まだ納得してない顔だね、仕方ない

「部長命令」

って言ったらおとなしくなるでしょ?

「…すまん」

「全く、なんで普段はサボる癖に、こうゆう時は部活くるかな」

こう言うと、いつもなら反論してくるだろうに…、それだけ弱ってるんだね

「ちゃんと寝ておくんだよ?そして早く治しな、じゃないと赤也だって心配する」

釘を打つために後輩の名を出した
仁王は赤也に甘いって事を知ってる、だから効果は抜群なはず
ちょっと卑怯かな?
でも休んでもらわないと困るし、赤也が心配するってのも、大概間違ってはいない

赤也は仁王大好きだから

「そうじゃね、分かった…」

ほらね?

「ゆき…」

「どうしたの?」

「あんな、聞いて欲しいこと、あるん…」

なんだろ、嫌な胸騒ぎがする、気のせいであって欲しい

「なに?」

「おん、…俺、多分−−−かもしれん」


あぁ、気のせいなんかじゃなかった


なんてことだ、最悪。


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