*長編*

□3
1ページ/1ページ


俺は仁王を起こさないようにゆっくり近付いた

(顔色が悪い…)

仁王の横にひざまずき、頬に手を添えると、少し体温が高いことに気付く

(熱…)

元々の低体温という点を差し引いたとしても高すぎる

(ってことは、かなり辛いよね?)

やばいな、蓮二にみてもらって早く対処しないと

「ん…」

そんなことを考え、一人で焦っていると、仁王が目を覚ました

「おはよ、仁王。 大丈夫かい?」

決して大丈夫ではないだろうが一応、聞いてみた

「ゆき…」

ずいぶんと声が掠れてる、今日は休ませないとダメだね、これは本気で

「顔色悪いね、それに声も。」

俺は立ち上がり、ため息をついて口を開いた


.

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ