*長編*
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俺は仁王を起こさないようにゆっくり近付いた
(顔色が悪い…)
仁王の横にひざまずき、頬に手を添えると、少し体温が高いことに気付く
(熱…)
元々の低体温という点を差し引いたとしても高すぎる
(ってことは、かなり辛いよね?)
やばいな、蓮二にみてもらって早く対処しないと
「ん…」
そんなことを考え、一人で焦っていると、仁王が目を覚ました
「おはよ、仁王。 大丈夫かい?」
決して大丈夫ではないだろうが一応、聞いてみた
「ゆき…」
ずいぶんと声が掠れてる、今日は休ませないとダメだね、これは本気で
「顔色悪いね、それに声も。」
俺は立ち上がり、ため息をついて口を開いた
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