*長編*

□2
1ページ/1ページ


(仁王の様子がおかしい?真田が気にかけるほどに?)
(たしかに、3日前くらいから体調は良くなさそうではあったけど)
(蓮二は何か知ってるだろうか?)
(柳生もなにかと仁王を心配してた)
(丸井だっていつも以上に仁王を甘やかしていたし、すこしイライラしていた?)
(それに、あの仁王大好き赤也も、いつも以上にベッタリだったり、やたらと話しかけに行ったり)

「くそっ…!」

(仁王、何があったの? お前は俺たちの知らないとこで沢山無理をするから…もっと俺たちを頼ってよ、仲間じゃないか)

考え事をしていたら、知らないうちに小走りになっていたみたいだ

「はぁ…はぁ…」

俺が息を切らすなんて、らしくない
…落ち着け、俺

ふぅ、と一呼吸つき、心を落ち着かせ、ゆっくりと、なるべく音を立てないように中へ入り、奥を覗き込むと

(いた)

苦しそうに息をし、長椅子に横たわる仁王が


.

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ