*長編*

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幸村視点

10月3日、月曜日、天気快晴テニス日和、なんて

まぁ、そんな事を考えながら俺はいつも通り朝練に向かっていた

コートに近付くと、これもまたいつも通り、既にユニフォームに着替え自主練する真田を見えたから、仕方なく挨拶をしてやる事にした

「おはよう真田」

「む、幸村か、おはよう」

そしていつも通りこの流れで部室に向かうべく歩を進めようとした時

「幸村」

珍しく真田が俺を呼び止めた

「なに?」

振り返り問うと

「いや、部室に、なんだが…」

これもまた珍しく歯切れの悪い真田に不信を抱きつつ先を促すと

「あぁ、すまない。
その、部室に仁王がいるんだが…どうも様子がおかしい」

(仁王? …こんな朝早くに?)
「分かった、ありがとう真田」

はやる気持ちを抑え、真田に礼を言ってから先ほどより少し早い歩調で部室に向かった



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