NOVEL01

□ギャングの子供たち
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指を三本に増やされてもジョルノは夢見心地でソファの背もたれに顎を乗せ、気持ちよさそうにされるがままになっていた。
時折いい場所に当たるのか声が漏れる。
横からナランチャの手がジョルノのペニスに触れ、先をくるくると撫でた。

くちゅっくちゅっ…
「んっ…んっ…ひぁ、っあぁっんぐ…」

ジョルノは泣きそうな顔になって腰を後ろにずらして逃げようとしたが、そのせいでフーゴの指が根元まで挿ってしまった。逃げ場のない熱を逃がそうと腰を僅かに震わせる。
その感覚がフーゴにははっきりと共感できた。鮮明な情事の記憶。
フーゴの腹の奥もきゅ、と熱くなる。触れたい。自分のそこにも、触れて欲しい。奥の奥まで。むずむずとした熱が下肢にたまっていく。フーゴの腰が強張って、グ、グと押し付けるように揺れる。

ただイン・アウトさせるだけではなく前立腺の辺りを擦ってやると、ジョルノは一瞬ぽかんとした後、苦しそうに左右に首を降りだした。

「ひぁ…っ…あっ、やめ、やっ、…」
「…っ…ん…」

逃れるようと背もたれにしがみつく。とろんとしていた真っ赤な顔がくしゃくしゃになり、開いた口から唾液が落ちる。
フーゴは無視してピストンを続ける。ぐちゅぐちゅという音が二重に聞こえる。
フーゴはもうジョルノを見てはいなかった。自慰の動きのそのままの乱暴な動き。両手が同じテンポで性感帯を繰り返し渡っていく。
フーゴの息が荒くなる。


「ーー…ッ!!」

びくっびくびく…


ジョルノのリアクションが止まったと思うと、声もなく、びくんびくんと指を咀嚼するようにアナルとペニスだけが震えた。味わったことのない長く深い感覚に身動きもとれずにのどの奥から高い息を洩らす。

「ありゃ〜チンコ触んねー方がよかったかな」

ナランチャが先走りと精液で汚れた手を見せた。
ジョルノは硬直していた体をかくんと脱力して背もたれにもたれた。湯気が上がりそうな真っ赤な頬をナランチャが撫でる。

「…あ…」
「きもちかったかー?」
ジョルノがゆっくり頷いた。
「じゃー俺の挿れても…つかフーゴ大丈夫?」

見ると、フーゴはソファの座面にだらしなく寄っかかり、ぐちゅぐちゅと下品な水音をたてながら腰を揺らしていた。端正な顔が歪んでいる。焦点の合わない目がナランチャを捉える。

「な…ナランチャ…僕、いれてもらわないとイけな…」
「ジョルノが先じゃないとまたかたくなっちゃうだろ。」

フーゴはユルユルだから。ベルトを外し勃起したペニスを出しながら、フーゴに向かってそう言ったナランチャの嬉しそうな表情を見て、ジョルノは喉元まで出かかった拒否の言葉をのみこむ。まるで悪気がないのだから恐ろしい。
フーゴはついに目尻から涙をぽろっと流して唇をぎゅうと噛んだ。ジョルノを睨みつけるが、涙をいっぱいにためた目では何の威力もなく、仕方なくジョルノはそのわずかに赤く日焼けした肌にそっと触れた。

★★★


朝になるとフーゴの機嫌もすっかり治りナランチャを普段どおりに突っつきまわして叱咤していた。
ジョルノは顔を見るたびつい昨夜のことを思い出しておはようを言うのにも一苦労したというのに。
アバッキオには全てバレているのかうろたえるジョルノをニヤニヤと笑っていたが、ブチャラティに体調を心配されて誤魔化すのに苦労した。

トリッシュは相変わらず無愛想に頬杖をついてソファに腰掛けている。が、うつらうつらと今にも眠ってしまいそうだった。
隣の長ソファに座っていたフーゴが話しかける。

「あれ、トリッシュ、どうしたんですか?ひどい顔ですよ」
「ほんとだー。どうした?」

「あ、あのねぇ〜〜…」

トリッシュが整った顔を引き攣らせてフーゴとナランチャを睨みつけた。
ジョルノはその向かいで三人と目を合わせないよう顔を真っ赤にして下を向いたのだった。









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エロの為のエロって難しいものですね。
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