NOVEL01

□ギャングの子供たち
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☆☆☆


「恥ずかしいだろうから後ろ向きの方がいいですよ」
「…は、はい」

ジョルノは言われた通りにフーゴに背を向けた。手持ち無沙汰なので背もたれに腕をかける。

フーゴが粘りの強いローションを手にとり温めて、優しくぬりつける。
細い指はちゅるんと飲み込まれた。

「…わ…」

触れられたことのない場所に触れられる違和感にぞくりとする。痛みはない。
強姦される女のように早急に事を進められるかとジョルノは思っていたが、フーゴは指を根元まで入れたまま殆ど動かさない。

「これだけでも意識するでしょう?ここを」
「ははっジョルノのケツかっわいー。」

隣に横座りしたナランチャの手がジョルノの腰を撫でる。そのまま背中を滑り、首の後ろの浮いた背骨一つ一つに触れ、髪を撫でる。猫に触れるような優しい手つきで数度、そして犬とじゃれるようにくしゃくしゃとかき乱され、顔を寄せて舐めるようにキスされた。ちゅ、ちゅ、ぺろり。情熱的でもなければムードもない可愛らしい動作。かたく強張って緊張した背中をさする手。
フーゴが不愉快そうに咳払いするとナランチャがにっと笑った。しー、人差し指を口に当てる。トリッシュが起きるぜ。


暫くじっと息を殺していると、ドク、と指が鼓動を打った気がした。しかしそんな筈はない。ジョルノの体が反応しているのだ。自然に頬が上気してくる。フーゴが息で笑った。

トクン、トクン、トクン…

「…ゆっくり開いてあげますからね。」

そっと後ろから抱きしめられる。フーゴの熱っぽい吐息と勃起したままのペニスがジョルノに軽く当たった。
指を一本、くわえているだけのそこがトクントクンと脈を打ち、熱を持っている。フーゴが一度指を抜き、注意深く二本の指をあてがった。
滑るくぼみに指の先が入る。わずかとはいえ倍の質量に襞がのばされ、メリ、と内側の狭いところが広げられていく。

「い…っ無理、無理です…」

背中が一気に汗ばんで冷たくなった。
途端に柔らかくなってきていたアナルが緊張して硬くなる。途中でつっかえ、無理矢理進めようとしてもひきつれてしまうだけだった。そのたびに無理だ無理だといやいやをするジョルノをナランチャが宥める。

「ジョルノ。力抜け力」
「ぬっ、抜いてます…」
「ちょっとだけ息んでみてください。」

言われるままにん、と下腹に力を入れかけるが、ジョルノは力を抜いてしまった。
人前で排泄するようで恥ずかしいのだ。何度かもじもじと入れては抜きを繰り返してから、恐る恐る息むとフーゴの指がぐっと押し込まれる。圧迫感にジョルノは顔をしかめた。

「痛いか?ジョルノ」

ナランチャが横からローションを更に垂らす、つうとフーゴの長い指を伝い落ちそうになる透明の粘液を抜き差しして内側にまでのばす。途端に動きがスムーズになった。太さとしてはそこまではなかったようだ。
自分の奥の体温で熱くなった指が粘膜を擦りながらゆるゆると出て行く感覚。

「…っ」
「ん。気持ちいいですか?」
「…変、な感じがっ…抜くのが…」

気持ちがいいとは言いきれない感覚だったが、そう言うとフーゴは口元を微笑ませて指を再びゆっくりと抜く。

「あー。僕も好きです。いいですよね?こう?」
「ひ、…ぅぁ、や…」

内側から溶かされるようだ。姿勢が崩れて持ち上げていた腰が下がる。下腹に熱が溜まった。

「あっ。気持ちいいってーフーゴうめーなー。」
「…ぁ、見ないで下さい…っ」

僅かに硬くなったペニスの先をナランチャがなぜる。アナルがひくりと震えて、抜かれる指を惜しむように無意識に締め付けた。指を追う腰。

「…ぁ…やっ、う…」
「…」

生殺しに耐えかね、フーゴの左手が自らの下半身へ向かう。ずぷ。先程までナランチャを受け入れていたアナルはまだ解れたままでいとも簡単に指を飲み込んでいく。

「あー。フーゴ、ズルだ。」
口を尖らせたナランチャを
フーゴが涙ぐんだ目で睨みつけた。
「…ナランチャのせいじゃないですか…っ」
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