心の中、透かしてよ、
□4、早すぎた事実
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「アタシ、この世界とはちがうとこから来たの」
「・・・・・・は?」
ですよねー。
放課後、正体がバレそうになったのをきっかけに、とりあえず人気がない場所に移動して正体を明かしてみた。
アタシ、スパイとか不向きなのかなー(・ω・`)
・・・こんなすぐバレるとか。
何か1回やってみたかったんだよねぇ、こういうの。
まぁでも気持ちよくはないなぁ・・・。
「この世界とは違う───?どういうことだ?」
「あーえっとですねぇ・・・」
アタシはとりあえず向こうの世界のことについて話し始めた。
でもこの世界がアニメだということは何となく明かしちゃダメだと思い、活躍がテレビで放送されていると言ったくらい。
あと使命のことも言うことにした。
・・・しかし。
こんなわけの分からないことを説明されても、信じてもらえるかどうか。
まず第一に、アタシ自身このことをよく分かってない。
まぁ説明できないも同然だろう。
確実な証拠として、ノートを取り出したはいいものの、文章を指差しても剣城の頭には?マークが浮かぶだけで。
どういうことかと思って、ノートを見てみたら、新たに書き足されていた文章。
『ごめんねー、これ能力持ってる人にしか文字読めないのよね。まぁ・・・ドンマイ☆』
──────リアルタイム中継!!
第一に思ったことがこれとか、どれだけバカなんだ、アタシは。
・・・その文章を見た瞬間恥ずかしくなって、剣城の目の前から逃げ出してしまった。
────そして、家まで帰ってきてしまった。
顔が真っ赤なのが分かる。
顔から火がでるとはこういうことなんだろう。
変な人だと思われたかもしれない。
いや、絶対思われた。
というか部活も休んで来てしまった。
どうしよう・・・ただでさえまだ皆と仲良くなれてないのに・・・。
といっても、今学校へ戻っても部活をする時間なんてない。
シロの野郎・・・!!
覚えとけよ・・・!!
そんなことを考えながら、自室に行き宿題を始めた。