short.
□愛していました、
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爆音が聞こえ、悲鳴があがる。
飛び散る血飛沫に、刀も、体も赤く染まる。
もう・・・こんなの、嫌だ。
女───鬼立(キリュウ)は絶え絶えになる息を調えながら思った。
周りには数個の黒い塊───いや、数人の死体だ。
死覇装になびく黒髪。
どうやら髪紐がとれてしまったようだった。
邪魔な髪を払いながら、辺りを見回し刀を握りなおした。
何処から来るか分からない敵に、恐れながらも目を凝らす。
何で滅却師と死神が戦わなければいけないんだ?
この戦争に意味はあるのだろうか───。
「朽木隊長・・・」
口から出たのはアタシが尊敬してやまない人の名前。
いや、この気持ちは尊敬と呼ぶべきなのだろうか。
それとも、これは。
─────
その時、霊圧に変化を感じた。
何だろう──。
胸騒ぎがして、その霊圧を探る。
明らかに分かり切っていた。
でも現実から目を背けたかっただけで。
「隊・・・長・・・?」
思わず握りなおした刀を落とすところだった。
嘘だ。
ありえない。
違う。
朽木隊長の霊圧が消えた。
隠してるとかじゃない。
全く感じられない。
まさか。
朽木隊長は死ん・・・で・・・?
「・・・今行きます・・・朽木隊長・・・!!」
大丈夫、アタシなら。
此処で挫けてたら駄目なんだ。
アタシが行かなきゃ。
きっと阿散井副隊長もそこにいるはずだから。
「鬼立三席!!」
急に名前を呼ばれて鬼立は振り返った。
現れたのは6番隊の隊士だ。
「・・・どうした?」
アタシは落ち着いて彼の言葉を待つ。
「ク、滅却師の1人がこっちに近づいて」
彼の言葉はそこで途切れた。
彼の体が真っ二つになるのと同時に。
「!!」
彼の背後にいた滅却師は口元を歪ませた。
「っ・・・隠せ!!霧陰(キリカゲ)っ・・・」
アタシは刀を前に振りかざし、始解の言葉を唱えた。
が、遅かった。
アタシが始解したのと同時に、アタシの意識が遠のいた。
それだけだった。
「か、はっ・・・」
口内に鉄の味が広がる。
苦しい。息ができない。
血が世界を染める。
「・・・」
死ぬのは、こんなにも辛いものだっただろうか。
こんなにも痛くて、醜くて、残酷で。
嗚呼、
「隊長・・・」
これが原因なのだろう。
きっとそうだ。
守れなかった。
救えなかった。
このままアタシは死んでしまうのだろうか。
愛していました、朽木隊長。
もう、声に出せる自信がない。
霧陰、仲間の皆、阿散井副隊長、朽木隊長。
「さよなら」
思考回路が切れた鬼立の体は全く動かなくなり、体全体の機能が停止した。
***
短い上に訳分かんねぇw
どもです、memoryですー(・ω・`)
今回は初めてのBLEACH夢ということで。えぇ。
57巻が衝撃的すぎて衝動書きしたものです←
兄様・・・。
そして鬼立さん。
実は昔BLEACHの夢をかこうとして諦めた子だったりしますw
鬼立零華ちゃんですね、えぇ。
きりゅうれいかと読みます(
6番隊の3席さんです。
詳しい設定は次ページにありますので見ていただけたら嬉しいです^^
昔というかBLEACH見始めたころは、恋次が一番好きでしたw
6番隊1筋です(・ω・´)
っと、それじゃこれでノシ
→夢主設定