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□オリオンのままに 46.5Q
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「ンアああッふぅ、ぅう!んンンぅ…っ」

ドライで達してる赤司を抱きしめながらもぐっちゃぐちゃな胎内を犯していく

幾度も出した胎内からは先端から根本まで白濁が纏わりつくアキラ自身が、萎えから完全に立たせていく変化さえ赤司には自分の事のように分かってしまう

硬さも太さも事細かに知ってるのは密度濃い情交の所為か。その情報ですら赤司を興奮させる要因にすぎない


「はあっは、…き、す。きす…あんンン!」

赤司の顔の横に肘をつき覆い被さるアキラに小声で催促すればすぐに舌が絡め取られる

器用にも腰を打ち付けながらも歯列をなぞり、舌先を音を立て吸い、唾液が流し込まれるのを赤司が必死で飲む。それでも口端から零れる唾液が後を絶たない

「ふ、んむ…っんん、んッんン…っぷあ、あっあああッひっい、いってる、…んんむっ」

「は、は…ん…っはは」

キスの僅かな息継ぎの最中に悲鳴に近い嬌声が響く。赤司自身しっかりと立ち上がってるのを腹に当たる感覚で気付いたアキラが小さく笑う

ほぼカウパーで濡れる赤司自身を密着させた腹筋でググッと挟み刺激。すると赤司がキスの最中にくぐもった声で嬌声をあげる

やめて、よりも気持ちいいと叫ばれてる気がしてアキラは益々互いの体を密着させ、赤司自身にも穿つ胎内にも快楽を与え続けた

「んン!んんーっんく、ふっあふ、は、はっ」

息継ぎさえままならない赤司は肩で呼吸をしてる最中に、ここぞとばかり弱みを攻めるアキラの予兆に気付いていない

だからこそ、ガクンと揺れて密着していた上半身が離れていったことに心底びっくりしてる。背に回ってた腕がぱた、とシーツに落ちた

赤司の細い腰の下に枕が仕込まれ、ベッドから浮いてる腰と繋がったままのアキラは膝立状態で赤司の腰を両手でしっかり掴む


アキラが距離的に離れたことに反射で手を伸ばそうとしたのを、行為中でしか見れない男の顔をしたアキラに言葉で遮られる

声すら余裕が無さそうに掠れ、思わず胎内のアキラ自身を締めてしまう程に低く官能的だった

「シーツ…掴め。本気でいく」

「っん、」

逆手にシーツを掴み期待する眼差しをアキラへ向けた

赤司は自分がどんな目にあうかと考えれば心臓が嫌に高鳴り、どうしても期待してしまう自分を見つけてしまう。恥ずかしいなど思う程理性は残っていなかった



グッと腰を掴まれたと思えばノロノロと先端を残し抜かれ、数秒じらした末に勢いよく前立腺目掛けて突き入れた


「ーーひっああアアッああう、っあ、アア…!」


シーツを掴め。そう言われた理由が赤司には漸く分かる。安心させる為では無かった

シーツを掴まなければ位置がずれてしまう程に強く、速く、気が狂ってしまいそうな突き上げがくるからだ


ボロボロと涙を零し視界にバチバチと星が散る。最早開発済みの前立腺が泣く代わりに赤司が泣いてるのだと思ってしまう


ゾクゾクする感覚とビリビリする快楽の電流。速くなる心臓、白濁が胎内で撹拌される粘着質な卑猥な音

パンッパンッと下半身と尻がぶつかる乾いた音に、赤司の高い泣きじゃくる嬌声。耳を研ぎ澄まさないと聞こえないアキラの荒い息遣い

全てが混ざり性行為をしてるのだと実感する。気持ちいい行為に溺れる輩が少なくない理由も分かる


死ぬほどに気持ちよく、胎内を激しく出入りする熱いソレに殺されるとも思えた


「うあっあ、ひ…っ」


いつまでも続いて欲しい。気持ちいい。死んでしまう。気持ちいい。そんな浮ついた気分で赤司がいた時だった


(あれ…?)

健気に律動で揺れる赤司自身は立っている。だが白濁を出したい気分でも無いのに何だか、妙な感覚に襲われる

トイレに行きたい感覚でも無い。何だろうと思うが、アキラが前立腺をグリグリと抉る腰つきで強烈な快楽の電流に四肢末端までビクッと震え、シーツをぎゅっと握る


「〜〜〜っアキラっアキラっなんか、なんか、変。変な、っあ」

「…ああ?」

「あっま、て…待って、変、なんだっなにか、でそうっで、ンん」


何か出そうだ、と不安そうに言う赤司にピンと来たアキラは、滴る汗を赤司の腹部に垂らしながら心底嬉しそうに笑う

赤司曰く色気のある笑み。もっといえば赤司が下半身にくる笑みともいえる。直視した赤司は心臓が急に早くなったのと嫌な予感の両方に困惑する


「ああ、やっとか」

「やっ、…っと、て…くぅぅ…ッ」

「てなると、奥の方がいいか…前立腺?」

腰を会話できる程度に打ち付けるアキラは独白を続ける。赤司はムズムズするような、何でもない様な不思議な感覚にシーツを皺が付く程に掴み耐える

優柔不断な要素が何一つ無いアキラは夕飯のメニューを選ぶくらいの軽さで攻める場所を決断


「よし。前立腺で、ダメなら奥。セイジュ…一応お前のソレはテッちゃんから借りた同人誌とかで知識はあるだろ。まあ現物見るほうが納得いくだろうが、な!」

前立腺へと小刻みに刺激が来て赤司は思わず顔が仰け反った。とてつもなく気持ちいいというのに、妙な気分は妙な気分なままだ

抱えられた赤司の腰の所為でベッドにつかない足がブラブラと揺れ、四肢末端まで届く快楽を逃がす様にきゅ、と足先が丸まった


「んあっあ、アア、あっふ、ぅぅ…!」

「んー?セイジュまだ来ねえの」

「くる、て…っなに、あっア」


アキラが言う来るとは何か。まともに頭も働かないのに答えが出る訳が無い

小刻みに腰を揺するのはアキラでも疲れるようで一旦下ろされ、枕が手荒に抜かれポイッと背後に投げられたようだ

息を荒く呼吸する赤司のシーツを掴む手を絡め取り、両手ごと恋人繋ぎにしたアキラがそっとキスをしてきた

至近距離にアキラがいる。その事が本当に嬉しいらしく赤司がふにゃ、と顔を綻ばせ子供のように拙いキスを交わす



アキラの腰に赤司の足が絡みつきもう離さないと我儘を言う。それに思わず微笑むアキラは散々荒らした胎内を愛でる要領で優しく、愛撫しながら抜き差しをする

自分達の早い呼吸と比べたら全然遅いくらいの甘ったるい挿入。それでも心が満たされて愛されてると実感するには丁度良い行為だ


「ん…んん、ふふ。これ、なら会話、できる、ね」

「ふは…ああ。セイジュの、可愛い顔みながら、会話な」

「アキラの、エロい顔、ンっだよ」

「お前には、負ける」

「ふふ…っばぁか」

流石に日常会話をする程空気を壊すつもりは無い。互いに互いの好きな所などエロいだの違うだのと軽いキスを交わしながら続ける

前立腺を緩く通り過ぎ奥をツンっと突き、赤司の首筋に跡をつけた瞬間だった。赤司がすっとんきょうな声を出し驚いたのは


「ーーふあっ!?…っえ、なに…」

何故か繋がってる箇所を覗き込むように上体を起こした赤司に自然と手を振り解かれた。アキラも倣う形で見るが特に変化は無い

だがもしかして、と思い二人して注視しつつ数回突けばほんの数滴赤司自身から透明な水滴が飛び出た


「カウパー?」

「…いいや。悪いセイジュ激しく動いていいか。動くぞ」

「え、いいけどっうやアッあっあああっひゃあ、あっな、に…っ」

腰の動きを速め赤司の腰を再び掴みながら行為を再開すれば、赤司自身から透明な液体が断続的に飛び出てくる

赤司が酷く困惑してるがアキラは楽しそうに笑い腰の動きを止めず、教えてあげるのだ


「おめでとセイジュ。初、潮吹き」

「はあ!?っあ、とまって、ンや、んああ、アううっ」

潮吹きと言われても赤司にはドライにも射精する感覚とも違うソレに出した、という感覚は無いに等しい

だがアキラの腰の動きの強さや速さ、気持ちよさで散々飛び散る無味無臭な潮は、ベッドシーツをびしゃびしゃに濡らしまるで漏らしたようではないか

勢いよく飛び散る潮で胸元までもびっしょり濡れた赤司は嫌々と顔を横に振り、もうやめてくれと楽しそうなアキラに泣き叫ぶ


「やああっいや、いやあ、アキラ、やめ…!」

「なに、怖いの。平気だ、潮吹いて死んだ人間なんざいねーよ」

「そういうことじゃ…!ひっ」

ニヤリと笑うアキラはそのまま赤司の胎内に出すつもりらしく、駄々をこねる赤司にキスをしながら打ち付けるのを速めた

文句はすべて飲み込まれてしまう赤司は、潮吹きは別に嫌いではないけどドライの方が好きと改めて思いながら、熱い白濁の感触にうっとりと眼を細めた




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