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□オリオンのままに 46.5Q
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「ーーっ、ん、ンんん…っんんっ、ン!」


流石に三度目…となれば多少は疲れてくる。その上キスをしながらだ

息継ぎの為に少し離れ、呼吸が整う前に啄ばむキスから噛み殺す勢いのキスまで

ランダムなのは互いに相手を食い殺したい程に飢えているのか…まだ判断はつかない


「ぷあっあ、あっなん、で…!?」

アキラのべたべたに唾液で濡れた唇に「あーん」と噛み付く勢いで、顔を寄せた赤司の邪魔をするように後頭部を掴み首筋に押さえ、腰をガンガンにつきあげていく

抗議の声も表情も全て快感で上書きするような暴力的な突き上げ。先程の騎上位より肌のぶつかる音も、白濁が逆流していく量も、赤司の喘ぎも桁違いだ

抗議する心はあるが、求めていた二人での行為らしい激しさに赤司はアキラの息遣いがよく聞こえる首筋に縋り付き、煽るように耳元で喘ぐ


抗議には十分だったのか胎内でただでさえ面積を占めていたのがムクムクと更に大きくなり、反射的に思いっきり締め上げた

「お、き…っふアァ、あッひ、ン…っ」

「、締めすぎ」

「うあ、んン、ン…っだって、んや、あ、アぅっ」

広いベッドに居るのに隙間も無く抱き合い、互いの耳に直接喘ぎ囁く睦言に世界中のだれよりも幸せだと思ってしまう

赤司の弱点である耳をかぷっと噛まれじゅぅっと吸われてしまえば、気を抜いた瞬間にでも再び達してしまいそうだ


思わず腰が抜けてしまった赤司はタイミング悪く、突き上げられた瞬間にドッと全体重が下にかかり、眼を見開きハクハクと声を出さずに喘ぐ


「ーー〜〜〜っぁ…、あ…っ」

「…ふは、ドライか」

アキラが落ちないようにと赤司を抱き直しながらも、ふるふる震える赤司自身から白濁が一切漏れていないのを確認し、褒めるように意識が真っ白になりかけてる赤司にキスをした

突き上げを止め、腰を大きく回すようにじれったく前立腺を擦れば、腕の中でビクビクと震える

ドライが断続的に続くようにわざと、赤司の意識が完全に戻るまでキスを送りながら苛め抜く。絶え間なく赤司が白濁を出すより何倍も強い快楽を味わうように


「…、ぅ…ぁ、ン」

「…これ気持ちいいだろ。セイジュ、胎内がビクビクしてる…可愛いな」

「ーーっンんアッあ、やめっやめ、また、またぁ…ーー!」


またイく。突き上げるのも好きなようだが、ドライでイかせたい場合はじれったく回しながら強めに擦ると上手くイけるらしい

精液を伴わない女性的なイき方。赤司は泣きながら言葉に表せない快楽を甘受し、耐える為にアキラの背中に爪を立てた

ガリガリと爪を立てられ深めに切られてようが流石に痛い。アキラが仕方なく溜息をつき腰を動かすのをやめ、赤司の快楽の波が過ぎるまで待つことにした


「あー…セイジュ痛え」

「はぅ、ぅー…っん、ン…アキラ、やあ…っイく、の…っとまら、ない…の…!」

「おう…もう今日は苛めねえから、落ち着くまで頑張ろうな」

「ん…ンンっ、」


落ち着くまでビクビク震えるわきゅぅぅっと締め付けるわで、正直達する寸前まで追い込まれてるアキラ自身を、胎内に黙って鎮座させるのは地獄の所業に近い

だがここまで赤司を乱したのはアキラの仕業。嫌な気分どころか嬉し気に彼が落ち着くのを黙って待つ

強豪バスケ部で鍛えてるだけあって赤司の復活は五分もかからなかった


「平気か?」

「うん。ごめんね、もう好きにしていいよ」

「…そんな事いうとまたドライ止まらなくても続けちまうけど」

先程もう苛めないと言ったのを流し調子付くアキラだが赤司は「仕方ないなあ」と苦笑するだけ

「さっきから俺ばかりイってアキライってないんだもん。待て、ばかりさせるのはヤだ。俺の中でイってほし…んんっ」


申し訳なさそうに良妻ぶりを訴える赤司に極太の理性の糸がぶちっと切れた

びっくりする赤司を抱き直しながら奥へ奥へとアキラ自身を出し入れしていく

ぎゅうぎゅうに腕の中の赤司を抱き締め、アキラは胎内で達する為に息が詰まるくらい激しく打ち付ける


「う、アアっあ、っひ、ぅ、う…っ」

「は…ぁ。セイジュ、もう少し、締めろ」

「ひああっあっ…は、ぃぃ…!」

汗ばむ両手で赤司の尻を指が食い込む程に掴み、突き上げる腰の動きに合わせ上下させられ、赤司は逃げ場が無い

命じられるまま尻に力を入れ、力強く割って入るアキラ自身が達せるようにきゅぅぅと締めた

アキラの息が乱れてきたのをすぐ近くで聞いてた赤司はそれだけで嬉しくなる



拒むように締まる胎内に割り入れる感覚が死ぬほどに気持ちよく、抜きかけるその寸前まで引き留めるように締める

もっと、と声に出す前にズンッと腹の奥に届く熱量に言葉が呑み込まれていく


「はぐっア、あああっあ、ンッ…ひぅ!」

「んん…っく、ぅ」

「ーーーっ!!…っ、ーーッ」


ばちゅ、じゅぶ、とも形容しがたい様々な音が混ざり過ぎた激しい行為の音が、パンッと一際強く肌を打つ音を最後に一気に静まる

ふーっふーっと獣が荒く息衝く音がするのみで、その場に理性など見つかりそうにも無い


最後の一滴まで注ぐ本能がアキラの腰を緩く数度動かす

ぴるぴると可哀相な程震えてる赤司が一突き一突きに敏感に体を跳ねさせ、過ぎた快楽に震える腕でアキラの首元から背に回す


それが合図だったように。緩慢に顔をあげた二人はキスをする

いやキスとはいえないだろう。食い殺さんばかりに貪るそれは呼吸すら邪魔だと拒んでいた

赤司の尻にあったアキラの手が上へ移動し腰と後頭部へ。移動が終わると同時にアキラが赤司へ全体重をかけ、ぼふんっとベッドへ転がる

睦言さえ邪魔だと言いたげな雰囲気。胎内に凶器を収めたまま倒れた赤司は角度が変わった快感に身悶えしてる

それを掻き消す様に、アキラは何度も熱くトロトロに溶けた胎内に本能のまま、腰の動きを再開させた





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