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□オリオンのままに 46.5Q
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ここ一年赤司は自慰をしたことが無い。する必要がないからだ
アキラ自身を胎内に埋め自ら淫らに動くなど…これは自慰と同じなのだろうかと快楽を追いながらも考えていた
エロ同人でバイブを使い自慰をしてるその場面を赤司が再現してるのでは、と
だがそのバイブ代わりの胎内で暴れるソレは焼けるように熱い。ビクビクと震える時もあれば最奥の更に奥まで入り込もうと突き入れられる時もあるが、自身を愛してくれるソレは好きだ
赤司が上下する最中でも前立腺を擦り上下されると泣きたくなる程に気持ちがいい。だが思うのだ
(俺が動くよりアキラに動いて貰う方が好きだなあ…マゾって訳じゃないけどアキラも嬉しそうだし、エロいし)
「ふぅぅッンんっあ、アアっは、…ッーーんンン」
上下するのに疲れた時は今みたいに腰を回すか前後させるのがいいと気付き実行する。だが何をしても敏感な体には過ぎた快楽
肩で荒く呼吸しながらも快楽に酔った顔を天井に向け、赤司は過ぎた快楽を子犬の様な声を出して逃がす。ついでに一番気持ちいい部分で腰を止めて、ビリビリと伝わる快楽に涙を流す
「ンく、ぅぅ…!アキラ、アキラ…!」
名前を呼ばれた当の本人といえばニヤニヤと絶景を鑑賞中で相変わらず横たわっている
愛撫を手助けするつもりなのか、赤司の足の甲をスルスルと撫でるだけで中途半端な刺激に背筋がぞわぞわすることだろう
もっとヤれ。そういわんばかりに軽くペチペチと足の甲を叩き催促してくる始末だ
泣く泣く腰の動きを再開し、結合部を見せつけるように上下する内に徐々に夢中になってくる
「ひ、ひッア、ああっあ…ぅ、ンんんっあ、!」
赤司にはアキラが見てる絶景の様子を録画した映像越しでしか見れないのが残念だ
最初に命じられたことを忠実に守り、熱い白濁をばちゅばちゅと溢れる程アキラ自身の先端をギリギリ抜かずに、勢いよく根本まで胎内へ入れては抜いての繰り返し
腹につく程に育った赤司自身からは触ってもいないのに後ろだけの感覚でカウパーを垂らし、透明な液が結合部へと混じり赤司が動く度に淫靡に月明りを反射しているようだ
汗ばむ肢体はピンクへと色付き、快楽を夢中で追いかける赤司を更に卑猥に見せている
そんなまじまじと視姦されてる事すら気付かない程に、泣きながらも瞼を閉じてより鮮明になる快楽の電流をただ無心で追いかける
打ち付ける速度が上がり、艶やかな喘ぎも大きくなる。どうやらそろそろ達するようでアキラを置き去りに、だが強く噛み切る様に絞りつくす勢いの胎内に息を呑む
「ふやああ、ああっア、く、いく、いっちゃ…!」
「…っ」
「ンアアあっ…ーー!、くぅ…ぅ、」
ビクビク震える細身の体が大袈裟な程震え、達した証に数量の白濁がぽたぽたと、汚れるアキラの腹に落ちた
急な締め付けと弛緩を交互に繰り返す胎内にアキラは耐える
その波が治まった頃プツリと糸が切れたように後ろへ倒れた赤司の胎内から、未だ勃ったままのアキラ自身が白濁と透明な液を纏わせたまま完全に抜け切る
多少喘いだまま倒れた赤司はシーツの上でコロリと転がり横向きに蹲ってしまう
「セイジュ?」
むくりと起き上ったアキラが心配そうに赤司へ近寄り、見るからに息も絶え絶えな様子に頬へ手を触れると大袈裟なビクッとした反応が返ってくる
はふはふと呼吸を繰り返す赤司は頬に添えられたアキラの手にそっと自身の手を重ねた
トロリと蕩けた表情は最高に男心を煽るが今は赤司が、何か言いたそうにしてるので何もかも我慢だとアキラは切り替えたようだ
「ごめ、おれだけ…」
「…いいや。それほど余裕ないくらい俺、で楽しんでただろ?」
「う…うん。でも、っ俺ちょっと思ってた…」
赤司の横で胡坐を掻き上から見下ろす形で会話してたアキラの顔を見て、トロリと溶けた笑みを向ける。そのまま緩慢な動作でアキラの膝上に乗り先程できなかったハグを実行する
幸せそうな「ふふ」と笑う声にアキラも移り愛しそうに顔を緩め、大事そうに赤司を腕の中に収め頬擦り
「何思ってた?」
「俺が動くよりアキラに動いてほしいって。ついでにこれくらい顔の距離が近くて、抱き付けるなら幸せだなあって」
茶目っ気を出した赤司がスリスリと頬擦りするアキラの頬にちゅ、と可愛い音をたてキスをした
驚く藍色。悪戯が成功したと笑う赤司に「可愛い奴」と呟き同じく可愛いキスを返す
クスクスと互いに笑い合い顔中にキスをするのは、どこか子供染みてて。「口紅塗ってた大変な事になってた」と片方が呟けば「楽しそう」と返ってくる始末
額を猫のように摺り寄せ至近距離で互いの顔を見るのが落ち着くと言い出したのはどちらだったか。もうすっかり密度濃い時間の所為で記憶の彼方へ追いやられてしまっていた
「アキラ、そういえば…俺はイったけど…まだだったよね」
「あー…まあ。キスに集中してれば、まだ大丈夫だぜ?まだキスしていたい気分だろお前」
「んー…」
思い出したように赤司が言う。膝上に乗ってる為に小尻にひたひたと当たるのだ。ほんの少し位置がずれれば根本まで呑み込んでしまうであろうに
数秒考え込んだ後彼なりにひとつ名案が思い付いたらしい
「次はキスしながらヤろうよ。そしたら俺は好きな物を一度に二度も楽しめる!」
「…あいよ。わがままセイジュ」
苦笑しつつ、その案が絶対に出てくるように赤司の横に座った確信犯が何を言う、である
だがテンションのあがった赤司は眼を閉じちゅ、ちゅ、と今度は唇にキスをしかけていた
けしかけたアキラは応えながら赤司の小尻を揉みつつ、放置されっぱなしの自身を尻の谷間を伝わせ、白濁で濡れるそこへゆっくり挿し入れた
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