黒子のバスケ

□オリオンのままに 23Q
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赤司に風呂場から文字通り叩き出された後先程の淫靡な雰囲気を纏う赤司を思い出しながらアキラがうっとりと溜めていた息を吐き大人の玩具専門の自販機前で止まり点滅を繰り返すボタンの1つを押し釣銭を回収









がたん








落下した商品を取り出しベッドに放り投げる。そのまま自分もベッドへダイブし徐々に熱く感じる頬をパタパタと手で扇ぐ

実用性なんて無いが何かをしていないと落ち着かない位アキラは困惑していた。原因は間違いなく現在シャワーを浴びている存在なのだが
















「…あんなに胸敏感だったっけ」














触ればあんあん。噛めばあんあん

むしろアキラの手が肌に触れるだけでびくりと快楽の波が体に波打ったかの様に過敏な程反応する




下半身が上記と同じ反応するのは理解できる。過剰な性交渉を図ればそうなるように体が順応している結果だからだ




だが疑問が浮かぶ。下には敏感になる様に快楽を大量投与した覚えしか無いが上には爪を立てたり軽く触る程度しか愛撫をしてこなかったのだ

未開発ならくすぐったい程度の感じ方の筈なのに…あんあん言う筈が無いというのに

ぱたりと悪戯に扇いでいた手をベッドへ戻す










「征ちゃん自身が弄ってたか、弄られたか…或いは先天的にそこが弱いか。後で聞けばいっか」










最初の頃よりも赤司が慣れて来てそういった雰囲気になったら自然と体が期待して敏感になったのだろうか








…だったら面白いね









脳裏に瞼の裏に焼き付く赤司の扇情的な姿と声が消えぬままやんわりと現れる本能がアキラの瞳に溶け溢れる色気を瞼を閉じ隠した


耳に小さくシャワーが床に叩き付ける水音を聞きながらアキラはそっとまどろみに呑まれ次に眼を開いた時には可愛い軍人が起こしてくれるだろうとふ、と笑っていつもより硬いベッドに身を任せた































ゆさゆさ


「ねぇ何寝てるの」


ゆさゆさ


「ちょっと…はぁ。そんなに長湯したかなぁ」



ばしっ


「……んー…」

「アキラ起きろ。あと3秒以内に眼を開けなきゃ俺も寝る。今日はヤらないからね」










ポタポタとアキラの頬に雫が降ってくるのに眉を寄せ薄っすら瞼を上げるとカウントダウンを始めようとした赤司とバチッと眼が合う

白い肌は上気し黒い軍服から伸びる白さが自分だけのモノだと思えば無意識に手が伸び嬉しそうに微笑む赤司と指が絡まる。寝起きの体温と湯上りの体温が重なる感覚は事後の高揚感によく似ていた











「あ、起きちゃったか」

「…髪乾かしてないの」

「うん。どうせ乾くし」

「風邪引かないように乾くまで熱いままでいようか」

「…アキラの眼が本気過ぎてこわい」















アキラの欲に満ちてギラつく強い藍色の眼に圧されそっと視線を外すと握ってた手を早急に外され「あっ…」と名残惜しそうな声が赤司の喉から聴こえたと同時にアキラが起き上がり未開封の箱を開け始めた

自分があまりにも女々しい声を出した事にショックを受けながらも赤司が膝歩きでよたよたとアキラに近付き背中にべたりとのしかかり開封された中身を見て固まる















「征ちゃん両手伸ばして」

「……待て、まって。アキラそれ…」

「はいはい。両手伸ばしてーよし装着っ」








かしゃん
















金属が重なった特有の音が聞こえ刑事ドラマでよく犯人が最後につけられる手錠が赤司の手首にキレイに嵌り本気で思考停止する

固まる赤司とは反対にアキラは手錠つきの腕の中から抜け向き合って満足そうにぺらぺらと言葉を紡ぐ












「やっぱり黒いいね。藍色でもよかったけど無いから妥協したけど…まぁテッちゃんも黒がいいって言ってたから選んだってのあるんだけどね」

「……」

「赤い髪と眼にも合うし白皙の肌にもよく映える色って言ったらやっぱり黒だね。銀色じゃ霞んじゃう」

「…、へんたいっ」

「元からボクに開発されちゃってる後ろの為の玩具を興味で買っちゃう征ちゃんだって変態だ」

「ば!なんでそういうこと面と向かって言うの!」










風呂場で見せた白皙の肌に朱が浸食していく光景が再び

赤司が動く度にがしゃがしゃと鳴る音が猫に鈴つけた気分になりアキラが微笑むと馬鹿にされたと勘違いした赤司が顔を真っ赤にしながら怒ってくる


本気泣き一歩手前状態の赤司の眼には溢れんばかりの涙が溜まり目尻や目頭からいつ溢れてもおかしくない

赤司の泣き顔が嫌いでは無いアキラはふつふつと湧く“襲いたい”という気持ちに身を任せ赤司のベルトに手を掛けるとがしゃがしゃ音を立ててベルトを外させる手に歯向かうが後の祭り

器用なアキラの手によりベルトが緩みズボンを引くとするりと白い足が出てきて思わず動きが止まる



羞恥で顔を林檎より赤くした赤司が眉を下げ顔をシーツに擦り付けアキラの見つめるだけでぞくぞくする視線から逃れようとする













「…ノーパン?」

「ッ見るな見るなぁ!」

「期待しちゃってるって、受け取るけど」

「ばか、ばかっ期待するな…」

「モノ欲しそうな眼してるのに…いらない?本当に?」

「いらない…よ」













するり


赤司自身の輪郭を指先で悪戯になぞる。びくりと脈打つ体は色を混じらせた声を出し手錠が揺れた音が新鮮に感じた













「ぁあっ」

「いらないなら残念だけど今日の征ちゃんの相手はコレだけかな」

「つ、めたい…うあッあ、やだっアキラ…こわいよ」

「大丈夫。ボクが傍にいるでしょ。ほら」

「んあァっんん!ん!」










肌触りが冷たく軟かい様な硬い様な微妙な硬さのソレをいきなり菊座に押し当てられくぷりと入り込む

慣れた熱さのアキラ自身では無く1度も体験した事が無い異物が入った事でパニックになりかける赤司を落ち着かせる様に赤司自身を掌で包み上下に擦ると必死に声を殺そうと手錠をつけた手で口元を抑えている









そういう所がそそるって何でわからないかなぁ



















入れやすいように赤司をうつ伏せにして腰だけ上げさせる

慣れてるとはいえいきなり入れたのに痛みが発しないのは言わずもがな、先程のお風呂で赤司自らが慣らしていたのだとすぐに分かり感謝の意を述べれば羞恥心で気絶するかもしれないから口に出さず笑みを浮かべながら白皙の臀部にちゅ、とリップ音を立てキスを落とす


ふるりと震えシーツに顔を埋めた赤司からくぐもった声で文句がきこえる














「そんなとこにキスするな」

「顔見せてくれたら口に幾らでもするよ」

「…むり。この格好自体はずかしくてアキラの顔みれないぃ…」














最後はごにょごにょと言葉を濁したがアキラの耳にははっきりと聞こえ嬉しさにまた臀部にキスを落とす。動揺した様にかちゃりかしゃんと手錠が鳴った











止めていた手の動きを再開させ赤司自身を強く早く擦りたまに鈴口を指の腹で押したり抉り白濁の排出を促す









「あ、あァっひ、むり…!でちゃ、う…や、まだ、」

「征ちゃん。出して」

「アキラ、アキラ…!はや、ぁ…んんン!」











玩具の最初の方にある玉を複数呑みこんだ菊座から押し出され玩具がベットの上に転がる。潤滑液無しでよく入ったとアキラは思う。潤滑液を持ってきていない為白濁を代用しようとしている真っ只中だが1回分の量で玩具をちゃんと呑みこんでくれるか多少不安だが決定事項はそう簡単には揺らがない








慣らしてあげるべきなのだろうけど今日は赤司が前言撤回するまでローションも指での慣らしもしてあげない。アキラ自身より玩具優先だなんて許せる程の器の広さなんてベットの上にアキラが持ってくる訳が無いのだ















思考しつつ手の動きは早め赤司の高い喘ぎが顕著になる。カウパー量も増えぐちぐちと水音が響く中落ちた玩具を拾い上げ再度菊座に圧し入れる

赤司から息をのむ音とずず、と入り込む冷たい異物からの違和感に甲高く啼く。かちゃんかしゃん、手錠同士が擦り合う
















「ふやァあ!あ、ぐ…んんぅ!いや、や…やぁ」

「こっちはイきたがってるけどね。今は許してあげるから好きにイッてね」

「はう!う!…あ、はいってくんなぁ…ァああ!」













菊座に入れたピンクの玩具を持ち少しずつ入れる。入れる度に赤司自身がひくりと震えるのを濡れる掌越しに満足気に堪能しながらラストスパートをかける様に擦るスピードを上げた



手の動きに合わせて高い鼻にかかる声がくぐもりながら次第に鮮明になり大きくなってくる。子猫が鳴いたと錯覚するくらい甘い声を出しぴしゃっと掌に熱い白濁がかかる。イった影響で脱力し荒く呼吸を整えてる赤司自身をもう1度先程と同じスピードで擦ると手錠が大きく鳴った












「うぁっい、く…ふ、んんん!アキラ、イかせ…」











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