黒子のバスケ

□オリオンのままに 19Q
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所詮騎乗位と呼ばれる体位は苦手な部類に入る


只でさえ13歳のサイズでは無い上にトータル的に日本人離れしたアキラ自身に正常位で貫かれるだけで奥まで入れられて訳が分からなくなると言うのに…









(前にこの体位でヤった時は気持ち良すぎて気絶したんだよな…)









自分でも触った事の無い深い部分を暴かれそれよりももっと奥まで埋められ意識なんて保ってられる筈も無かった








痛みでは無く快楽

圧迫感からの充足感

情事中では見下ろす事の無いアキラの快感に歪む整った顔を見れる優越感

その全てが意識を徐々に奪い狂ったように喘ぐ俺を、できるならば俺は見たくない










だけど。アキラは俺の痴態を見たいと言うならば…





まだかまだかと情欲に支配されかけてる藍色が動きを止めた俺の臀部を掴み性急に入り口に押し当て亀頭を呑みこませた






突然の事に喉の奥で小さな悲鳴が湧く


痛みは無い。ただ熱い質量がどくどくと脈打つのを感じ火照る体が恥ずかしくて、涙を流しながら唸る

アキラが下で苦笑いしながら俺の頬を伝う涙を伸ばした手で拭い腰から尻にかけてのラインを何度もなぞる

まるで続きを催促してる手付きだ






「ッぅ〜!」

「言葉にできない位きもちいい?」

「ちがっ」

「っちがうなら、締めんな…どうする?このままオレが一気にいれて後からセイジュが動くか?それとも…最初から最後までひとりで頑張るか?」




正直生殺し状態は俺もアキラも同じだから一刻もはやく抜け出したい

前者で、と答えるとにやりと妖しく笑ったアキラが俺の腰を叩き付ける様に下に引っ張りアキラも腰を上へ突き上げ一気に最奥へと突き入れた












「っふァああッ!!ひ、ぅ」











ズンッと最奥まで一気に押し入るアキラ自身をぎゅうぎゅうに締めつけ瞳の奥でチカチカと火花が散る

あまりの快感に俺自身から溢れた白濁がアキラの腹を汚したのを見てまた、泣いた







無意識に強弱をつけて締めつける胎内に時折快楽を逃がす為に眉をよせるアキラがとてつもなく色気を発していて再び中を締め付けてしまう










どうしよう、こんなの状態で動けって…無理だ。気持ち良すぎて辛い











アキラの腹筋に手を置き逃げようと腰を浮かせればすぐに力が抜け重力のままずぶずぶとイイ所を擦りながら最奥へと入ってくる


あまりの快楽にふらふらと不安定に揺れるのを気付いたアキラが俺の腰をがしりと先程よりも強く抑え1度だけ悪戯に突き上げられ啼いた

気持ちよさそうな声を聞くとこれでもかという位頬が朱に染まるのがよく分かる。恐らく全身赤みを帯びているのだろう






「ん、は…」

「はぅぅっば、ばかぁ!」

「ッば、!締めて抗議するなって」

「う……動かなきゃ…だめ?」






こてん、と紫原がよくやる傾げ方をして眼を限界まで潤ませながら眉を下げて甘える様に聞く





「……」




眼をカッと開いてこくりと喉を鳴らしたアキラが無言で無防備な俺の胎内で更に大きくさせ容赦なく前立腺を突き上げ始めた







「うぁ!あ、くぅん!…ま、まって!アキラっ」

「っは、…セイジュが、煽るから…だ、ろっ!」

「うやあァアっ」





奥を突き激しく抜いたかと思えばすぐに浅い部分で抜き差しをして緩急をつけてとバラバラで予測のつかない動きにただ霰も無い言葉が抑えきれずに零れるのを揺さぶられながらぼーっとする意識で聞きとっていた


熱くて大きいアキラ自身が抜き差しされる感覚にぞわぞわと快感で体から力が抜けふらりとアキラのしっとりと汗ばむ胸板に倒れこみ額をあてソファに猫の様に爪を立てる







いつもは鳴らないソファの軋む音が結合部位から聴こえる水音と混じり合い淫靡な空間に引きこまれる






すぐ上からアキラの乱れた呼吸が聞こえ吸い寄せられるように胸板から身を上へ移動させキスを強請り舌を差し入れる

腰をぐるりと回すアキラがキスに応える為に腰の動きを緩慢にさせ俺の臀部をぎゅ、と下に押しつけながらやるものだから胎内の刺激と俺自身が腹で擦れる感覚に開いた口元からタラリと唾液が伝う









きもちいい

アキラ、もっと

もっと、ちょーだい











呟く言葉はほとんど言葉に成らず高い喘ぎ声が俺の喉から次々に出てくる

辛うじて聞きとれたらしい言葉にアキラがほんの少し紅潮した顔で嬉しそうに微笑みかけ俺の垂れた唾液の線を舐めとりそのままキスを返してくれた

アキラの舌が仕返しとばかりに咥内へ入り込み触れ合い柔らかくてとろん、と何もかも蕩けそうだ






「…ふ、…んん!!?」

赤「んん、あふ、ふふ…あう!う!」





うっとりとアキラとのキスに溺れ俺がいつもやらされてる唾液交換をアキラに嬉々としてやらせると急な事に反応しきれなかったらしく口を離して咽始める

咳が治まるとギッと生理的に潤んだ藍色が俺を睨む

飲み切れなかった2人分の唾液がアキラの口端からソファに流れていった痕が見え笑ったのがバレて緩慢だった動きが前立腺目掛けて荒く突き始める

情事中の荒い口調(本性丸出しだな)や男らしい態度のアキラを見るのが若干楽しみになってる俺としては喘ぎながら嬉しくて笑ってるという現状



…本当、怖い位アキラに溺れてるよね











「あの、さぁっ!なんで笑ってんだ、よっ随分エロい顔しちゃってさぁッ!」

「ふぃいっあ、んン!きゃ、ぅ」

「…」

「え、アキラっ何で…」






俺が発言したことも無いような女々しい嬌声を出した途端にピタリと動きは止まり俺の臀部を掴んでた両手でアキラは自分の顔を隠し耐える様に深い溜息をついた







何で動いてくれないの?








何故アキラが止まったのか理由が分からない俺は疑問符を飛ばして首を傾げるしかできない。どこか耐えるように見えるアキラから身を起こし騎乗位スタイルに体勢を戻す


体勢を変えることで何もしなくても最奥まで貫かれ快楽を覚えてしまった体にはこの体勢は酷で、思わずきゅぅぅ、と締め付けてしまいアキラ自身が震える











…あれ、もしかして










ピンと閃いた俺は先程の締め付けで小さく呻いたアキラご本人に恐る恐る聞く







「もしかして…イきそう?」

「はぁ…その通り。やばい。セイジュが高い声で「きゃぅ」とか言うから本気でイきそうになった」

「ならイけばいいだろ?」

「…ゴムつけてないんだよ。中出しなんて初めてだろセイジュ」

「中出し?……ッ〜〜!」






ストレートに言われた言葉に反復した俺のばかぁ!

理解した途端に只でさえ林檎の様に赤い顔がまた火照った。同時にまた締め付けてしまいアキラがイかないように必死で我慢してぷるぷる震えてた

堪え切ったのか脱力しながら強張る体を弛緩させるのを視界に収めながらどこか落ち着いた俺が静かに思考する







黒子が書いた同人誌で書いてあったネコの方が中に出されて「熱い…」やら「でてるぅ…!」やら気持ちよさそうな顔で言ってたのを思い出す





…いい機会だし経験してみるのもアリだな。ゴム無しだと俺とアキラがどんな反応するのか気になるし

黒子に動画送れないのは後で怒られそうだがバニラシェイクで宥めておこう










覚悟というよりは好奇心を優先させただけだが妙に楽しそうにアキラに中にだすように頼めば案の定びっくりした顔が呆然と俺を見る

あまりの驚愕具合に顔を隠してた手から力が抜け落ちたらしい






「…ゴムつけないんだぞ。この後何回もやるから途中でゴム取りに行く為にセックス中断できる訳ないんだぞ。全部、注ぐぞ?」

「いいよ。変な所で紳士ぶるなよアキラは良くて変態紳士なんだから…どうせアキラだって俺の中で出したいだろう?」

「__出したい。ずっと、セイジュの中に出したかった…いいんだな。明日学校行かせないぜ?」

「…初めてのサボりがここまで不純なんてちょっと、恥ずかしいな…いいよ。アキラ…中に…だして」









停止していた律動が再開

奥を抉るように深く強く突き勢いよく抜ける寸前まで腰を引くとまた最奥へと熱く膨大な質量が往復する

ゆっくりならまだしも初めから速く正確に打ちつけられるのだから理性の糸も解れ鳴りを顰めていた本能とバトンタッチをして姿を現す。期間限定の出演らしい


前立腺と中の弱い所を突かれるリズムと合わせる様に少しばかり腰を揺らし突かれる場所がずれた。俺の行動に気付いたアキラがニヤリと笑い茶化す







「はは、セイジュ…腰、ゆれてる」

「あンン!ん、俺も動くっの!」

「!…あは、本気?なら頑張って。オレも頑張ってみるから、さっ!」

「ふきゃっ」






俺の動きを邪魔するような腰付きで好き放題突いたり回したり不規則な動きを始めるアキラを恨めし気に睨み抗う為にきゅうきゅうに締めつけてやり痛みで歪む顔を見て軽く笑う

仕返しに俺の太腿に置いてた手で臀部を鷲掴み丁度良く浮いた瞬間に勢いよく下に引き寄せ最奥に押し入りぐりぐりと先端で前立腺を押され仰け反る

ぞわぞわと迫る抗えない快楽の波に耐え切れずに俺自身が震えカウパー量が一段と増えて苦しそうに膨張し限界を告げていた







勝手にイきたいけど…イったら本気で泣かされる。いや啼かされる








イく時はちゃんとオレの眼見て言えとアキラに以前言われたのを忠実に守ってる俺は偉い。勝手に達してドライされるのはもう嫌だ。もうやりたくない。あれ怖い







考えている間にもアキラが意地悪で俺を勝手にイかせようと追いあげて来てふるふると頭を振り腰動きを止めて、と喘ぎ混じりに伝える

すぐにでもイけそうなのに耐えなきゃいけないのが辛くて自然と眼は潤みやだやだ、と駄々を捏ねる様に頭を振れば涙も空気に散った






「や、やっアキラ…ひ、意地悪やめてよぉ!」

「意地悪な、んてしてない…ぅ…は…セイジュ。オレに何か言うことっ、ない?」

「あ、ぐ…ふぅぅ…!っひァア!?」

「ッ強情だなぁ…!」






アキラが張り詰めた俺自身を掴み擦りあげ始め我慢なんてできる程の体力も精神力ももはや残ってる訳がない




だめ、だめぇ…!




出した後を想像しただけで竦み上がり中で相変わらず暴れるアキラ自身を思いっきり締め付けアキラが呻きながら止まった瞬間を見逃さず羞恥と恐怖が入り混じる涙を流しながら眼を見て答えた










「〜〜ッイかせて、アキラ…!」














意地悪してた奴とは思えない程包み込む様な笑顔を向けるアキラに眼を奪われる

色欲に支配された藍色の瞳を魅入った俺に聴こえた許可の声と前と後ろへの刺激の再開に反射的に瞼をぎゅっと閉じてしまい見失う

揺すられソファがぎしぎしと煩く鳴き俺は逃れようも無い本日数度目の大きな波に促され甲高い嬌声を発しながら熱を吐きだした

寸止めしてた所為かいつもより多い白濁が勢いよく溢れる鈴口をアキラの爪が刺激をして全て彼の手に白濁が掛かり吐きだし終わった頃には満遍無く手は白濁に濡れ動かす度に粘着質な音が響く




達した衝撃でひくひく震える。ずっと気持ちいしかいってないけど仕方がない

それ以外の言葉で何といえばいいのかわからないんだ





アキラがのっそりと上半身を起こしてぼーっとする俺と向きあい深みのある笑顔を浮かべ達した余韻を吹き飛ばす一言












「オレはイってないんだけどな」













ぴしり

俺だけが凍りつく





な、なななんなななn




動揺を隠さず狼狽える。さっきのは俺がイっただけなのか…ということは



恐る恐る腹にやんわり力を込めると胎内には未だ質量を持ったままのアキラ自身が鎮座していた。どうやら俺が達した衝撃を乗り越え落ち着くまで待っていてくれたらしい






その事実に気付きサァァと青褪める

青褪めた俺の肩を抱き全体重を掛けてくる為自然と後ろに倒れこむ。正常位の形になった所為で奥まで侵入して来た

達したばかりの敏感な胎内はこれから起こる俗に言うアキラのターンの凄さを思い出し期待にきゅ、きゅっと締めてしまう








謀反すんなばかぁ!やめろ!俺が死んじゃう…!腹上死とか早過ぎるだろ…









「ひあぁ!…ふぃ、いン!おっき…」

「散々煽ってくれてどうも。後は思う存分啼いてくれ?」

「アキラ、アキラ…」

「ん?」






俺の片足を肩に担ぎソファの上に力無く横たわるもう片足を跨ぎ腰を掴まれ既に第2ラウンドは始まる寸前らしい



逃げられる訳なんて無いし逃げるつもりも本当は無いのだ

相手がだいすきなアキラなら何されたって構わない…そうどこかで尋常じゃない快楽で自分を見失う事に怯える自分に言い聞かせる





せめて明日歩けないなんて事にならぬようお願いをしてみよう。俺のお願いは基本的に尊重してくれるだろうから

眉を八の字に下げたまま上目使いに腰を掴む白濁に濡れたままのアキラの手に自分の手を重ね懇願した









「やさしくして…?」

「__ごめん。今ので無理」

「__んああっ」








あれ。逆効果?

気付いた時には既にアキラの急ブレーキシステムは俺が木端微塵に吹き飛ばしたらしい

未だ敏感な胎内に容赦なく侵入してくる熱い存在に弱い所を突かれ縋りたくて重ねてた俺の出した白濁が伝うアキラの手首を握り快楽に顔を歪ませた






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