黒子のバスケ

□オリオンのままに 14Q
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こちら実況班の黒子ですが連写を数回撮った後ムービーに切り替えました!

●REC



はい、つまりは録画中です。スマホのアプリをこのためにダウンロードした僕はネタに餓えてるのでしょう

画面越しの獣かn…おっと、アキラくんと赤司くんのいちゃいちゃ(ぽろりもあるよ!)を生々しくお伝えしていきます


いま腰にタオル1枚のアキラくんが濡れた髪をそのままに赤司くんに迫られています。赤司くんの両手が前に伸びてる事から局部が大丈夫か心配してるんでしょう

ある意味壁ドンなのか…?只単にアキラくんの背が壁についてる位ですか


「セイジュ…大丈夫だから撫でんな。反応して困るのお前だろ」

「だって噛み付いたから黒子が最悪勃起不全になりそうですねって言ってたから心配で…」

「テッちゃん!ちょっとこっち来なさい!」



え。なに密告してるんですか赤司くん。むしろピカ司くん

くわっと盗撮中の画面越しに眉を寄せたアキラくんに呼び出し食らいました。盗撮しながら近づきます



というか口調が荒いです。前とは違うんですね。随分と荒くなって帰ってきたようです

まぁ学校で見せる顔と違う一面という位ですからなんてことないです。これは攻めポジ決定ですね…忙しくなりますね


至近距離で綺麗な顔を盗撮です。ハピネス!


「…なにがハピネスだよ。オレが不能になるとでも思うのテッちゃんは」

「ありえませんね」

「そうなの?」

「そーなの」



盗撮する箇所を下の方へ移しズームです。赤司くんの手は普通にタオル越しに握ってらっしゃいます

タオル越しに赤司くんの手によりサイズがわかるので見て愕然。携帯を赤司くんの方へ向け深刻そうに聞いてみた



「…これで勃ってないんですか」

「…これがアキラの普通サイズなんだ。信じられないよね。俺と大して身長変わらないのに」


俺も見た時信じられなかったよ

そう語る赤司くんはどこか遠くを見てしょぼんとしていました


放置され暇だったアキラくんは赤司くんの耳をかぷかぷ噛んでたまに息を吹き掛けて遊んでいます。慣れてますね…どんだけ苛めたんですか


画面越しに余裕だった赤司くんの顔がだんだん赤みを増しびくりと震え始めます。あ、耳が性感帯ですか


…開発されすぎると大変ですね赤司くん


声で勃つようになったら自制が大変だと思いますが頑張ってください


「み、み…ヤだ」

「セイジュのヤだはイイってこと。もっとしようか?」

「っもういい!あとで…、ッ」

「ふーん。じゃリベンジ後ですんぞ」

「ん、ふ」


ちゅ、と火照る頬に口づけちらりとずっと盗撮してた僕を見てにやり、と色っぽく微笑むアキラくん


…ネタ提供ありがとうございます!!



「アキラくん」



恋人たちの邪魔するのは御法度だと存じて居りますとも。だがしかし言いたいことがあります



ん?とピカチュウの赤司くんを胸に抱いて抱き締めてる所失礼します

赤司くんも手を離してアキラくんの胸板に背を預け腹に回る手に白い手を添えて嬉しそうにしてる所失礼します


むしろ恐れ入りますすみません




「…童貞卒業おめでとうございます」





場が固まり2人の点になった目から視線を感じるのを耐えているとふとアキラくんが、赤司くんの服越しに首元に顔を埋め肩を震わせて笑い始めました

赤司くんもどこか面白そうに表情を緩めて僕を優しい赤い瞳で見つめます。正確にはいいカメラアングルごちそうさまです!


こてんと首を傾げ僕は撮影しながら不思議そうに尋ねる




「あのなんで2人とも笑ってるんですか」

「っふふ、…いやぁ?テッちゃんは相変わらず空気をぶち壊す天才だと再認識してたらおもしろくてね」

「俺は笑ってないよ?黒子が癒し系だなぁって思っただけ」

「あ、それ思った。空気あえて読まずに壊してあの台詞は気が緩むな」



…褒められてるのか貶されてるのかよくわからないです

むす、と個人的にしてると2人は気付いたらしく頭をなでなでしてくれました。なにこの天使たち。あ、カップルか


「黒子をちゃんと見ればころころ表情かわるんだな。俺いま黒子がムスッと拗ねたのわかったよアキラ」


ほめてほめて

そう言わんばかり首元にあるアキラくんの頭に擦り寄る赤司くん。まるで懐いた猫ですね



「ん。セイジュ偉い。もうすぐ黒子マスターだ」

「ん。がんばる」

「何ですか黒子マスターって。僕ボールの中に収納されるんですか。末恐ろしい子たち…!」


2人を置いてチーズが溶けたいい匂いのするリビングへ足早に向かうと後ろからとてとてと追いかける音が聞こえた



__僕を理解しようと努力する友達がここにいること。それがどうにも嬉しくて、むず痒くて、胸が温まる


アキラくんだけでなく僕にも手を差し伸べて笑ってくれる赤司くんにお礼を言わなきゃと思う反面、なんだが素直になれないこの口が謀反を起こし勝手に遠まわしのお礼を言ってしまう





「赤司くん処女卒業おめでとうございます!!」






すぐに羞恥のあまり泣き声に近い声が聞こえ




「〜〜ッくろこのばかぁ!!」




と言う声とともにアキラくんの大爆笑が聞こえ、それに赤司くんが泣きながら「アキラもばかぁ!」とぐずった声を近くで聞きながらふふ、と笑って録画を切った






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