黒子のバスケ
□オリオンのままに 13Q
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が、しかし
本気で泣き始めた征ちゃんが眼の前にいたら苛める気なんて崩れ去る。というか去った
逆手にシーツを掴みボクから顔を背けシーツに泣きつく恋人にトン、と前立腺を突けば「あんっ」と素直に可愛い声で鳴くが顔を見せてくれないというのは酷く哀しい
機嫌取りをする為前立腺を小刻みに突き塞き止めてた征ちゃん自身を同じリズムで抜く
か細い声が切なそうに鳴く
「あ、あ、アキラ、ふあッいっちゃ…!」
その時全ての動きを止めカウパーでぬるつく左手で顔を背ける征ちゃんの顎を掴み強制的に顔をこちらに向けさせきょとんとする愛らしい表情ににっこりと笑って見せて
「イきたいならオレの顔みてイかせてって言って。セイジュ」
おねだりさせたい。いやさせる
ボクだって、オレだってイきたいんだよ。できるならセイジュのイき顔見てオレもイきたいんだってば…なぁ言って?
ぽつりぽつり本音をこぼし人称を取り繕う余裕も無いままで今度はオレが顔をふいっと背ける
…恥ずっ。セイジュに”オレ”って使う位余裕ないとか…いや気持ちいいから仕方ないけどさぁ
少しの羞恥で白めの肌は赤くなり顔が赤くなり始めるオレに「ぷはっ」と吹き出す笑いが聞こえ機嫌が少しなおったセイジュが愛しそうに眼を細めオレを見てた
「余裕なくなるとオレって言うんだアキラは」
「…悪い?元々オレ呼びだったんだよ。それよりセイジュ言って。てか言え」
「横ー暴ー!」
「…るせぇ、笑うなもう待つ余裕ないんだけど。オレだけさきイっていいの?」
「…いじわる。でも、すき。その喋り方もね」
「ん。セイジュ、すきだよ」
とろんと嬉しそうに眼が蕩けてオレを見るセイジュの顎を解放してその手でイきたそうにふるふる震える自身にもう1度添えてあげる
セイジュのゆっくり震える口元をじっと見てはやく言ってくれと切望する。胎内でじっと動かず耐えてるオレ自身を押さえ付けるのももう限界なんだ
ずっと繋いでる手を口元にもってきてオレの手の甲にちゅ、とキスをして上目使いでへにゃりと可愛らしく笑う姿にこくりと喉が鳴る
「__ね、イかせてよアキラ」
望んだ台詞は破壊力が凄まじく箍(たが)なんて歯で噛み千切り押さえ付けてた動きを本能のまま動かし喘がせ縋らせて大事に大事に最後には抱き締めて2人でイけば「…もっと」と吐息まじりに言われ何度もセイジュを抱き離れるもんかと何度だって言った
__離れるもんか
そう言えばセイジュは満たされたような笑いを見せオレの背中に爪を立てて所有印を刻みつけた
本当に子猫に引っ掻かれたみたいだと言えば「うにゃぁ?」と鳴いてくれた
かわいすぎて死ぬかと思った
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