黒子のバスケ
□オリオンのままに 13Q
3ページ/4ページ
人差し指を根元までゆっくり入れても痛がらないがぎゅうぎゅうに締め付ける熱い胎内を慣らす為に指を鍵状に折り曲げたりそっと2本目を入れると苦しそうに呻くので背中を撫でながら広げる作業を繰り返す
眉をぎゅっと寄せボクのワイシャツを噛んでふーっふーっと異物感に耐える為威嚇する猫のように呼吸をしていた
しっとりとする肌を撫で耳裏にキスマークをつけると小さく喘ぐ。たまに赤い髪を掻きあげて上げて額にキスをするとホッとしたような呼吸がきこえた
少しずつ緩くなる菊座を広げる様に指を開きぐるりと回し征ちゃんのイイところを探る
だが内心焦ってた
「(テッちゃんが言ってた前立腺ってもっと奥なの!?見つからないんですけど…)」
「う、う、…っ」
「征ちゃん苦しい?止めたかったら言って」
「ふぁいふぉーう(大丈夫)」
「…わかった。じゃもう1本いれるよ」
「ぅぁあん!はっ、あ…」
入れた3本を奥まで入れてバラバラに動かし征ちゃんが高い声を隠しきれなくなり始めた時腹側の方でこり、と柔らかい感覚の中で違和感に触れ「ひぃう!」と征ちゃんも自分の中でよくわからない感覚に声をあげ不思議そうに見上げてきた
「アキラ、アキラいまの…なんかびりびりって」
「痛いの?」
「ちが…多分きもちいい方の」
ふーん?
にやにやと笑うボクに物理的に抗議する征ちゃんのいけない足を捕まえ正常位の体勢に変えボクも指を入れながら移動する
いいところに触れれば女みたいな声をだす自分が恥ずかしいらしく征ちゃんの全身がほんのり赤く染まる
自由になった征ちゃんの両手はふらふらとボクを求めて宙を浮きそっと首元に回せば嬉しそうに潤む眼を細め笑う
…かーわいい。エロい事してる最中だってのにこんなに心底嬉しそうに紅潮させて笑うとか煽られてる?そうでしょ?
止まってた手の出し入れするスピードを速めるとすぐ征ちゃんの顔に余裕が無くなり征ちゃん自身がはち切れんばかりに主張してはやくイかせろと叫んでる様だ
ぐちぐち、ぐちゅ
響く水音を掻き消す高い嬌声
いい所を抉られ引っ掻かれるその指に身を任せ理性を外しかける恋人がふるふると頭を振り「やだやだ」と否定し始める
快感から逃げる為じゃないらしく必死にボクの名前をよんで「止まって!」と叫ぶため訝しげに思い勢いよく指を抜く
それすら敏感な体が快楽として拾ってしまいひくひくと物欲しげに菊座が動き征ちゃんが力が抜けたかのようにシーツに脱力
「く、ぅん…う、あ…ぁあ」
「せーちゃん。どうしたの今のでイけばよかったじゃん。苦しいんでしょ?」
数回上下させると限界を迎えそうになるがまた「ダメ」を繰り返す。なんでイきたがらないんだろ
荒い息をそのまま征ちゃんが目線を逸らしてぽつりぽつりと話す内容に理性の糸が鋭利な鋏で切られた気がした
「あンン…!は、…い、いやなんだよ。1人で先イくの。アキラとイきたいんだってば…解れよばかぁ」
ぷつり___
図太い理性なんてあっけなく甘い言葉にスパンと切られずっと出るのを窺ってた本能とバトンタッチ
近くに転がってた箱からゴムを取り出し余裕なさげに歯で封を切りぽかんとする征ちゃんの口に袋ごとむぎゅっと挟み込み首元の手を離させる
コンドームが切れた封の隙間から見えるモノを口に咥えて上目使いはあざとい。まぁ無理矢理やらせたものだから仕方ないんだけど言えるのは征ちゃんにゴムは卑猥すぎて堪らないという所かな
「んん?(なに?)」
「ゴム取り出しといて。あと3つくらい封から出してすぐ使えるようにしといて」
「んー(うん)」
んべ、と口から手で袋を取り出し物珍しそうにゴムを見てる征ちゃんのすぐ横に箱を置きボクは脱衣済みの征ちゃんの服を拾いベッド下に落とし自分のも脱いでいく
ワイシャツは唾液でべたべただし一部の色が濃くなってて笑えた。背後からベリベリと小分けする音が聞こえそれをBGMにしながらベルトを外し下着とズボンを脱ぎすてベッドの恋人の元へ戻る
頼んでいた件をきっちりとこなしたご褒美に内太腿を腹につく位まで押し際どい所に吸い付く。それを数回やれば赤い華が何個も咲いて思わず笑みがこぼれた
恋人の顔を窺えばただ1点を見つめ青褪めていくのが見え首を傾げた。視線が局部を見てるのは気の所為か?
尋常じゃなく最初よりガチガチに固まった征ちゃんは喉から叫びを絞り出す
「アキラ…無理だ、むりむりむりぃ!!」
謀反勃発。ここは本能寺でもないってのに何だよ
暴れないだけまだマシだけど動かれちゃたまらないから覆い被さりゴムを自身に装着して数回抜き征ちゃんに宛がう
「まってまって!!そんなの入るわけないだろう!!常識的に考えてッ」
お前本当に俺と同い年か!3歳位上なんだろ!サイズ考えろっ
ぎゃあぎゃあ騒ぐ内容は男冥利に尽きる言葉ばかり。明らかに怯えてる征ちゃんの自身は萎え頭を垂れていたのを見てムッと思い掴んで上下に動かせばすぐ勃ったので問題ない
煩かった文句も手の動きと一緒に意味を持たない言葉となり征ちゃんの体から力が抜ける
「うやァ!」
「…うにゃあ?」
「ば、ばかッそんなの言ってな、ァああ!!」
茶化したその反論を聞きながら腰を進め未開の菊座に侵入。指の締め付けは確かに凄かったけどこんなにキツいっけ?
まだ先しか入ってないじゃんか
力ずくでなんて入れたくないから必死に呼吸をして強い異物感に耐えてる征ちゃんの開いた口に軽いキスを送り耳元へ口を近づければ重力でぐぐぐ、と入り征ちゃんから涙が伝う
「ひ、ぅ…はぁン、あ」
「痛い?ゴメンねもう少し我慢してくれる?」
「あ、いぅ!うぐ、だいじょ、だからぁ…ゆっく、り」
明らかに痛みを堪えてるのに止めようとせずむしろボクの腰に足を絡め逃がそうとしない
征ちゃんにとってこの痛みがボクが、オレが離れていかないという意味を持つ誓いの様に感じてるんだろうか
絶えず流れる涙を吸って征ちゃんの顔の横に両肘をつきゆっくりゆっくり挿入していく
余計な力が加わらない様に耳元で囁いたり息を吹きかけ甘噛みやら舐めていけばへにゃりと脱力し中がどろどろになりまた腰を進める
思ってたよりも狭い中にボクのは大き過ぎて熱い壁がきゅうきゅうと絞る様に締め付け征ちゃんの耳に熱い吐息がかかりまたぎゅう、と締め付ける
さすがに、痛い
でも征ちゃんの方が何倍も痛いって見れば分かるから我慢
ようやく半分は入ったからあと少しだけ。亀頭が入れば後は楽だってテッちゃん言ってたのに、まだ慣らし足りなかった?
挿入にこんなに時間がかかるなんて知らなかったな
ズッズッと押し入れる度に噛み殺せない悲鳴が上がりもしかして血でてる?と不安になりちらりと見たけど出てない様だ。よかった
「ふぃい、い、…アキラっアキラ!名前、よんでぇ」
「は、征ちゃん?」
「ちがっうあァン!……俺のほんみょお、いァッ」
確か赤司征十郎…だよね。行為中に征十郎は長過ぎて呼びにくいなぁ
征ちゃんだとこう言う時は嫌みたいだし…
せいじゅうろう、せいじゅーろ、…なんとか名前残して短く呼びたい
せいじゅ…ん?セイジュ…キタコレ!
にへへと笑うボクを不思議そうに見る赤い子の口を奪い舌をじゅぅ、と吸う
舌を抜きぼーっと伸びた銀糸を眼で追う征ちゃんの耳朶を甘噛みして出来るだけ低い声で囁く
「セイジュ…かーわい」
瞬間密着する腹部に熱い液体がぴしゃっと掛かり思わず顔を上げ腹部を見れば白濁で粘着質な液体がとろりと滴り下にいる征ちゃんの腹部へと垂れる
声でイったかのか愛称でイったのか
どちらにしてもボクがイかせた事に変わりはないその事実が嬉しくて羞恥で朱に染まる目元にちゅ、ちゅとキスを落とす
「ッ人の名前を略すな…」
「んー?いいでしょセイジュ。こういう時だけ呼ぶつもり。ね、セイジュ」
セイジュ。セイジュ
甘く名を呼ぶ度に嬉しそうに胎内がきゅぅと締め付けては緩める。こっちは素直だな。大分大きさに慣れてきたかな…そろそろすんなり入りそう
そう思ったのは征ちゃんもだったらしく1回イって楽になったからかとろんとした笑みを向けボクの名を呼びながら腰に回る足に力を込め先を促す
__誘われたら乗るのが男
さっきよりも熱い胎内を押し進め征ちゃんの口からは痛みを感じさせない声が漏れるのに安心しながら根元まで入れ安堵の溜息をつく
ボクが身動きすれば直で刺激になり「んんんッ!」と快楽まじりの嬌声が簡単に出る
右手で征ちゃんの汗ばむ左手を互いに絡ませなにか言いたそうにパクパクと動く口に耳を近づければ泣き声に近い嬉しそうな声で何度も名前を呼ばれお返しに何度も愛称を呼ぶ
想いも体も繋がりこれ以上ない満足感で満たされる心は歓喜を零す。恐らくは征ちゃんも同じだと思いたい
「アキラ、アキラ…すき、すきぃ…!もっと呼んで、もっと」
「セイジュ、セイジュ…すき。幸せなんだ。だいすきだよセイジュ」
きゅ、きゅぅ
甘い言葉を囁くほど中が締まり征ちゃんの全てが可愛くて仕方ない
すきと言えばふにゃ、と綻んだ様に笑う姿を眼に焼き付けて律動を開始
弱い耳元で名を呼び続ければ高い嬌声が徐々に大きくなる。腰が痛くならないように敷いた枕が大きいサイズで良かった。これで激しく動ける
恋人の痴態を見る為右手は繋いだまま上半身をおこし空いてる左手で細腰を掴みゆっくりから徐々に激しめに突く速度を変えていけば肌がぶつかる音と水音が酷くなった
「あん!ふっあ、は、はげし…ッうやぁあ!」
「あは、セイジュきもち?」
「ん、ん!抉らな、で」
「セイジュの弱いと、こ…攻めていこっか」
ボク自身からのカウパーとローションでスムーズに動く胎内
本能のまま突いてた腰の動きを止めゆっくり腰を引く感覚にぶるりと震え強い快楽への期待感で赤い瞳が揺れる
菊座の入り口で亀頭だけを胎内に入れ腰の動きを止めた
ちらり
ルビーよりもきれいな濡れた瞳がボクを映し視線があった瞬間に野獣のように舌舐めずり
期待に強く締まる胎内のイイ所目掛けて一気に突きあげ先端でぐりぐりと抉りその場所目掛けて何度も何度も突き上げる
強すぎる快楽で涙と唾液と汗でぐしゃぐしゃになる顔にキスを落としては愛称を呼び高い嬌声にうっとりと耳をすませる
「ふあッあ、〜〜っく、ぅん!うあァンッひ、く…も、もうつら、いんッ」
「セイジュ、イきたいの?…っは、ん」
こくりこくり
必死に頷く顔も可愛くてだらだらとカウパーを垂らす小振りな征ちゃん自身の根元を左手で握り繋いでる右手にも力を入れシーツに押さえ付けた
ぐっと握られ再び憤る熱の感覚が嫌な征ちゃんは「ふやぁあっ」と発情した猫のように鳴く
「 so cute,my kitty 」
(ボクの子猫がかわいすぎる)
快楽の支配下に置かれた体ではイけないのに強い快楽の波が押し寄せれば理性なんて吹っ飛ぶらしい
自慰をするように握るボクの手に腰を擦り寄せる姿につい笑みが零れた
ボクが笑ったのを見てイかせてくれると思ったのか征ちゃんも少し笑う、が
「ッ!?な、なああ!あ、…ひどいぃ」
征ちゃんの腰が浮く位最奥を突き上げると上げて落とされたショックから愚図りえぐえぐと泣き始めた
泣き顔もかわいいとか思う辺りもうボクは惚れ込んでると断言できる。だからついつい苛めたくなるのは男の本能だ
.