黒子のバスケ

□オリオンのままに 13Q
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普段やってた触れるだけのキスを角度を変え何度もする

もっとほしくてはむ、と上唇を甘噛みするとびくりと震えた後負けずにし返され負けたくないんだなとふふ、と笑えば笑うなとばかり舌先を甘噛みされる




転がりながらキスし合う最中口を離した征ちゃんがむくりと起きてボクに覆い被さる





濡れる征ちゃんの唇が彼の赤い髪と同色になってグロスを塗ったみたい



真下から征ちゃんを見上げるなんて数える位しかない。それを堪能しつつも赤い瞳が生理的に潤んでいたのがボクを煽る

キスに慣れてない為か荒い息を治めようと必死に酸素を取り込む征ちゃんとまだまだ余裕のボクは本当対称的だった





「はっ…ふ」

「征ちゃんべろちゅーしたい」

「!がんば、る」






ボクの顔の横に両肘をつき至近距離になる征ちゃんの首元に両手を伸ばしそっと引き寄せる




「ん、あ…あ」




ボクの頭に征ちゃんの声が響き痺れる。薄っすら瞼を開ければ苦しそうに赤面する姿が映り舌を抜いて呼吸を促す



へたりと首もとに顔を埋めた征ちゃんが触れる部分が熱を持ち焼ける様だ。キスの最中の呼吸は苦手科目なのは相変わらずなんだね

余裕なボクを睨みつけ真っ赤な顔で文句を言う





「ん…なんで余裕なんだよ」

「そりゃキスが挨拶の国仕込みですから?」

「あんな挨拶するわけないだろばか」




少し拗ねた様でリベンジとばかり口を合わせてきたから喜んで誘い入れる

手持ち無沙汰の両手で征ちゃんの服に手をかければ「んんんッ」とボクの口内に叫びは呑みこまれる


ラッキーなことにボタンを外せば白い肌が現れボディラインをなぞれば身を捩りキスを中断されてボクが不満だ


ふるふると頭を振り「待って」を繰り返す征ちゃんを抱えながら身を起こし膝に対面する形で乗せれば恥ずかしそうに視線を合わせてくる


瞬きをするだけで溜まってた涙が赤い頬を伝い気付けば舌で舐めとってしまいこくんと嚥下をしていた


目下で行われた行為に恥ずかしさのあまり言葉にならない様で唸ることで反発していた。唸る姿が可愛らしくて朱が差す目元にリップ音を立ててキスをする







「ぅ〜〜ッ」

「征ちゃん唸ってもボクを喜ばすだけだよ。可愛くてもう…手だしたい」

「な、俺がアキラを抱くの!邪魔するなよ!」






そんな事いわれても…

キスだけで恥ずかしがって一杯一杯な子が女ならまだしも男を抱ける筈ないでしょ

眉を寄せぎゃあぎゃあと柄にも無くありったけの文句を言い放つ征ちゃんに分からせる為に実力行使だ。もう待つの無理だし




餌が眼の前にあるのに待てなんて聞く犬じゃないんでね







騒ぐ白い両手を片手で纏め上げ空いた片手で征ちゃんの肩を押せばぽすんとベッドに吸い込まれる様に倒れこむ。手を離して無い為ボクも重力に寄せられ覆い被さる形におさまる



未だ状況が掴めない征ちゃんのズボンと下着を一気に剥ぎベッド下に放り投げる



バサッと床に落ちた音でようやく征ちゃんが状況を理解したらしく下半身を隠そうと覆い被さるボクとの間に両膝で隠そうと必死だ

羞恥の限界に達したらしくボロボロと泣きながらボクの名を呼びぐすぐすと涙声で訴える







「っひ、ぅ…アキラさっき抱いていいって…いったのにぃ」






両手がボクに拘束されてるから流れ続ける涙をそのまま眉を下げ濡れていつもより魅力的に見える赤い瞳は切なそうに見上げてくる










ざわり


見てるだけで胸中がざわつき征ちゃんの泣き顔は催淫効果でもあるんじゃないかと図太い理性の糸が揺れる


ありったけの理性を集結させなんとか本能を抑えて泣いてる征ちゃんを安心させる様に困った笑顔を見せて拘束をしている手の力を抜き赤い髪を優しく撫でる

その手に縋る様に解放された片手を添えるものだからまた理性を必死にかき集めて耐えきる







「…征ちゃんはボクを抱けないよ。でもボクの全部をあげようと思ってることには変わりは無い」

「ぐす…おれ、アキラを抱けばっひ、く…離れないって…おもってて」

「うん」

「だ、からっ抱かなきゃ、アキラが俺からはなれちゃ…!」






妙な決意は征ちゃんの心を縛ってるように見えた。自分から変わる決意は汲み取ってあげたいけれども現実問題で征ちゃんの抱くと言う望みは叶えてあげられそうにない



現時点で容易く「離れないよ」なんて言っても心からの安堵は生めないと思い胸にしまい込む



えぐえぐと悔しそうに泣く涙を何度も何度も舐めとり吸って髪を掻きあげてあげるとボクの首元に離れまいとしがみ付く




空いてる右手で征ちゃんの膝に触れゆっくり太腿を降下し勃ちあがる自身の輪郭をなぞれば鈴口からカウパーが伝い手を濡らす

触れられる感覚に恐怖では無い意味の震えが襲い真っ赤な顔はじれったい手の動きに身を捩るがすぐにボクに戻されまた唸る






「んんっ…ふ、アキラ、まだ話しおわって、なァ!」






鈴口に親指の爪を軽く立てるとびくりと反応して小振りな自身が膨張。スライドを開始すればぐちぐちと水音が空間を支配して耳元で荒い呼吸音と高い嬌声がずくりと腰を重くさせる







「や、うやぁ!は、ぅぅんン」

「はは…きもちよさそ」

「ば、か…!」





ワザと緩急をつけてスライドさせると背中に回った手が爪を立てて快楽を逃がそうとする。ああ絶対痕残ったなと笑顔が零れ世界中の人間に自慢したくなった








手淫でこんなに喘ぐなら挿入したらどうなるんだろう。抑えてた本能がアップを始めたようだ。酷くしないように抑えないと







征ちゃん自身の根元まで下ろした手で双球を揉みしだけば腰が浮きボクの名を快楽に混ぜて何度も呼ぶ


カウパーの量が増え卑猥な音が止まらない。透明な液はシーツを絶え間なく濡らし後ろにも伝ってる…大分感じやすいんだねきっと





「うあっ!あ、あ…ッアキラもう、も…むりぃ」

「そう。なら…」





イきたがってる征ちゃん自身から手を離し背中に回る手を外させ身を起こす。所詮放置だ



唖然とボクを見る姿ににっこりと笑顔を返すとくしゃ、と顔を顰めて「なんで」「アキラっ触ってよぉ!」と無意識だろうが煽る言葉をストレートに投げつける




お陰で勃ったボクは仕方ない。うん。エロい子が強請るから悪い





だが触らずに「さっきの話の続きなんだけどね」と笑顔で振れば出したくても出せない熱がぐるぐると征ちゃんを苦しめてまた泣きだす

顔を両手で隠し前髪をくしゃりと震える手で握り憤る快楽を逃がしたがっている征ちゃんは本当に可愛い。見えない今の内に舌舐めずり。野獣になった気分だ






「…、は…あ、ぁ…ふぇえ」

「征ちゃん。まだボクを抱きたい?ボクが征ちゃんを抱くのじゃダメ?」

「も、わかんな…苦し、アキラ…たすけてよぉ…」





煽り言葉は合格。でもまだダメ












ボク”を”抱くことで繋ぎとめようと考えてるのを


オレ”に”抱かれることで、に思考を変えてもらわなきゃ困るんだよ











下剋上なんて嫌いだし…まぁ征ちゃんなら出来ないだろうけど念には念を入れてね








カウパーで濡れる自身をスルーし奥の菊座を親指の腹でぐっと押せばひゅっと息を呑む音が征ちゃんからきこえた

恐る恐る顔を隠してた手を外しようやく視線があったその瞳は快楽と恐怖でぐちゃぐちゃなままボクに助けを求める






ぞくりと感じるのは征服欲か性欲かあるいはそれが混じったモノがじんわりと体を熱くさせ眼の前の恋人を喰い尽くしたくなる衝動がだんだん強くなる


いまのボクの眼はほんのわずかに残された理性をか細く灯すのみ

はやくはいりたくて指で何度か押せば赤い睫毛がふるりと震え溜まってた涙を押し出しながら耐える様な声を出す

上体を倒し征ちゃんの耳元に口を近づけ熱い吐息まじりに性急に囁く。耳の弱い征ちゃんはびくりと震えつつボクに身を寄せるのが酷く庇護欲を誘い思わずキスをした

口をはなせばうっとりとボクを見る征ちゃんは扇情的で触れたくて仕方ない






「ボクのをここにいれて征ちゃんが繋ぎとめてよ。離れない様に。ボクも征ちゃんが離れない様にがんばるから、さ」

「っん、んンン!うあぁっアキラ、わかった!わかっ、から…!」

「ん。いい子」





きゅぅうと抱きつく征ちゃんの横に転がり左手で背中をさすれば嬉しそうに擦り寄る。脱ぎかけのTシャツを脱がしてやりついでにローションを手にとり刺激をやめた右手で器用に開け手中に垂らし温める

温めてる間に啄ばむキスやらキスマークをつけたり胸の突起舐めたりとしていると不機嫌そうな声がかかる






「…アキラは脱がないのか?俺だけ脱ぐのはヤだ」

「…とは言ってもいま両手塞がってるし後で脱ぐよ」

「ずるい、あ…はふ、う…噛むなぁッ」






びくびくと敏感な反応を繰り返す体を歯で口で舌で刺激を与え続けると隠すようにしてた両膝に力が入らなくなりヘタリとベッドに白く伸びシーツを乱す


そろそろいいかと十分に温まったローションで濡れた指を入り口に添え軽く広げさせ少しずつローションを菊座の中に流し込む







「いああッ!??なに、な…」





流れ込むローションに動揺して慌てる征ちゃんに説明しながらも零れ落ちない様に腰の下に枕を敷き入れる。指は1本だけ差し入れ第1関節を出し入れさせ慣れさせる





「ローションだから大丈夫。冷たくなかった?」

「大丈夫…だ、けど」

「指痛くない?」

「ん。アキラきすしたい」




上目使いで泣きながら真っ赤な顔で微笑む技術をこの短期間で身に付けたらしく破壊力は甚大だ

すぐさまキスを仕掛け整った歯列をなぞり舌を絡ませて時折見つめる。口蓋を舐めると背中に爪をたてられたので仕返しとばかり唾液を流し込みこくりと飲ませた。飲み切れなかった唾液が艶美に顎を伝い首筋を通りシーツに染みていく

まだ呼吸が上手くできないままではふはふと酸素を求めていたのが可愛らしくて笑顔で頬に口づけた












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