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□オリオンのままに 46.5Q
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噛み殺すつもりもない霰も無い声

速まる呼吸も心臓の動きもアキラから世界でたったひとりに贈られる快楽故のもの。堪らなく愛しい。堪らなく渇望する

既に一度胎内を白濁で満たされた赤司が体勢を変えられ、横たわるアキラの上に跨り肩で呼吸しながら嫌そうに眉を下げた


「は…、俺これ好きじゃない…」

「ああ?」

「だって遠いじゃないか…ほら」


固く膨張したアキラを中に埋めながら赤司は横たわるアキラに向けて両腕を伸ばす。まるで子供が親へ抱っこを求める姿だが…二人は絶賛性行為中だとお忘れか

行為中に何してんだコイツ、と赤司の動向をじっと見てるだけのアキラに痺れを切らし、膨れっ面で手だけは「はやくしろ」と何度も主張する

甘えただ。恋人の顔が遠いと文句を垂れ早く近寄れと強請る甘えん坊


(そう言われてもなあ…)

赤司の願いとは裏腹に互いに両手を繋ぐスタイルにすれば一瞬ぽかんと呆け、弱く握り返しながらも哀しそうに顔を顰め口を尖らす

「嬉しいけど違う」

「やだ?なら離すぞ」

「っやだ!!」

ギュっと強く握り放すものかと抗う赤司は酷く可愛い

こういう何気ない会話もアキラにとって凄く心安らぐものだし、時間が続く限り続けたい。だが今はいい加減動いて欲しいという男心が強い


うーうー唸り隙間なく手を握る赤司の不意打ちを狙う形で一度深く腰を突き上げた。裏返る声が彼の動揺を表し、自然とアキラの口元が孤を描き腰の動きを再開


「アぁッく、」

「ファック?おう喜んで」

「な!?うアっあ、ァあ…ぅ!」


違う、違うのに。首を横に振るがアキラからしてみれば過剰な快楽を逃がそうとする仕草にしか見えない

突き上げながらも上下する赤司の、快楽に眩む顔を普段とは違い下から見るアングルも中々下半身にくる


紅潮するのは顔のみで無く四肢末端まで伸び、ぷっくりと主張する舐め回された胸の突起がいやらしい。美術品をまじまじと眺める様に上から視線を下げていく

細身といえど割れている腹筋には一度目に赤司が出した白濁が、上下運動の所為でタラリと腹筋の溝を伝い敏感な肌にはゾクゾクした感覚が途切れないだろう

出したばかりというのに既に立ち上がっている赤司自身が愛らしく揺れ、そのすぐ下で叩き付けるように剛直が白濁に濡れたまま粘ついた音を立て幾度も出入りする

そしてその感覚に敏感に体を震わせ言葉にならない嬌声に、ツゥと唾液が零れていく



毎度何気なく押し倒し赤司の体を暴くが、どこを見ても色気と艶やかさがアキラを魅了して放さない事を改めて実感する

そんな小悪魔は快楽に圧倒されながらも熱烈な視線をひしひしと感じ、誘う様に微笑みかけて砂糖の塊と同等に甘い言葉を睦言として口に出す


「あ、は…っすき?ッンん…!おれの、からっ、だ」

「ああ。好きだ…相性が良すぎて、寝ても覚めてもお前の事ばかり考えてる」

「んああっあ…うれし…ふふっうあッ!んむっ」


ふにゃふにゃと赤司が笑ってる間にむくっと上体を起こしたアキラが突然キスをしかけてきた。ピタリと止む腰の猛攻に物足りなそうに声が漏れたがそれどころでは無い


びっくりするがすぐに招き入れる為に口を僅かに開けばぬるり、と舌が入りこみ赤司の舌と丁寧に絡めたと思えばそっと口を離す。至近距離で視線を合わせ照れて笑う

引きあう様に今度は啄ばむキス。繋いだ手はいつの間にか解かれ、アキラの頭に回そうと浮いた腕はそっと拘束され、赤司が後ろ手に手をつく形をとらされた


ぐぐっと赤司の背が倒れそうになる程にアキラが密着してきて反射的に後ろ手を突っ張り耐える

胎内で鎮座するアキラ自身の角度が変わるのが気持ちいいのか、くぐもった声が二人の脳内に響く

ようやくアキラが退いた時の体勢は騎上位だが後ろ手をつき、結合部が丸見えな霰も無い体勢。ほぼ赤司の腕で体重を支える姿勢はキツイらしい

浮いたままだった白い足をシーツに付けさせ体重負荷を分散させた。これで赤司がセルフで動いても支障はないだろう


「ふ、ぅぅ…アキラ?さっきよりも、遠い…」

「遠いな。だがコレでイけたら後はセイジュの好きな体位でやろう。ここだけ頑張って貰えるか?」

コレで、の所で赤司の腰を掴み強制的に上下させると艶やかな声と共に赤司が仰け反る

騎上位なのに角度が僅かに違う所為かやけに敏感だ。胎内がきゅぅぅと締まる中抜き差しするのはお互いに気持ちいい


言葉を言い終えたと同時に強制的に動かしていた手を離す。何で止めるの、と泣きそうな顔で見られアキラの心は罪悪感より加虐心を煽られた

なけなしの理性をかき集め恋人の痴態を見るという目的の為にアキラは情欲が溢れる低音で、赤司をその気にさせる

アキラの一挙一動に次第とゾクゾクした気分を現在進行形で味わってる赤司が拒む訳など無いと、知りながら


「ーーなあ。踊れよ、セイジュ」


アキラの体の上で、胎内に収まる白濁を飛び散らす程に荒く淫靡に、理性さえ忘れて腰を揺らして踊れ

壮絶な色気を無意識に放ち笑うアキラを直視し赤い頬を更に赤らめ困惑。だが決して嫌では無く、反論を言う代わりに色気に中(あ)てられ酔った顔付きで肯定を示す


「踊るから、俺が頼んだら、一緒にうごいて…?」

「絶景を見せてくれるならもしかしたら、な…さ、動いてくれよ」







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