黒子のバスケ

□オリオンのままに 3 2 Q
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前回のあらすじ



どうも。皆の腐大臣こと黒子です


前回は大まかに言えば青峰くんと僕が何故か恋愛フラグが立ち赤司くんの今日のパンツは黒だということがわかりアキラくんがときめいたそうです

僕は受けっ子が全裸より服を着た方が萌えるタイプなんです。鼻血が止まりませんが本編の方へいくとしましょう


あ、鼻血の味がする


「灰崎くん。ティッシュ取ってください」

「ホラ」


可哀想なものを見る眼差しで黒子を見ながらティッシュを渡す灰崎の優しさに一同から無言で盛大な拍手が送られる


パチパチ


「な、なんだよ俺だってたまには人助けすんだよ…な、生温い眼でこっちみんな!」


恥ずかしいだろ…っ



羞恥心で朱に染まる顔を背け突き刺さる生温い視線から逃げる

つまみ食いを実行し口端に食べカスをつけたまま紫原が拍手をやめない緑間へ問いかけた




「ねーみどちん」

「なんだ。俺は灰崎の成長を網膜に焼き付けるのに忙しいのだよ」

「彼氏できればみんなあーやって変わってくのー?」




紫の瞳が赤色と灰色をちらりと見る

知り合った頃よりも2人とも穏やかな雰囲気になりちょっとした優しさとお節介さが増した。新妻しかり母親しかり。母性でも身につけてしまったかのように


ひょい、と白い手が紫原の食べかすをハンカチで拭い去る。離れてく手を視線で追えば噂の赤司が困ったような笑みを浮かべてた



「待たせてごめんね。すぐ食べようか」



あまりにも優しい笑みを浮かべるものだから拍子抜けしてしまう

てっきり怒られるか窘められると踏んでいたのに。紫原が限界まで待っていたことを汲み取り尚且つ責めないでくれる




皆がいつのまにか、大人になってしまったような。複雑だけど決して嫌なものではない変な気持ち




…俺もかわってみよーかな。大人っぽく


ふ、と口元を和らげ盛大なる拍手喝采が止みかける最中再び話しかける




「…みどちん」

「なんだ。黒子の鼻血なら相変わらず出てるぞ」

「俺も大人になりたーい」

「とりあえず拍手しろ」



皆に同調するのも大人の嗜みなのだよ




言われたままにパンッと一本締め。真っ二つに空気を切り裂き満足気ににんまり笑う紫原

拍手の鳴り止んだ部屋にて紫原に視線が集中してるが本人はどこ吹く風。実に満足気である



ようやく視線が散った灰崎が弱弱しい声で突っ込む


「……お前のそれ拍手じゃねぇし」


火照る顔に下がる眉が妙に色気があるな。青峰の何気ない一言に灰崎が炬燵に籠城してしまうが気にせず闇鍋パーティは開幕するのである







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