黒子のバスケ

□オリオンのままに 13Q
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ボクの家につき互いにシャワーを別々に浴びた後ぼんやりとソファに座りこみ物思いにふける




征ちゃんは隣でタオルを頭から被り横顔を遮っている為こちらから表情が見えない






(なんていうか征ちゃんがもの凄く緊張してるように思える…悪いんだけどすんごいヘタそう)



俺が攻める!から→やばいどうしよう無理無理でも男に二言は…


そんな感じに変わったような…どこかオドオドした雰囲気を醸し出し始めてるのを肌で感じるんだよね






征ちゃんが動きだすのを待つと何時間かかるかわからなくなりそうだと判断したボクはテーブルにおいてた袋を持って征ちゃんの震える手を掴み2階へ上がる




動揺を隠さずあわあわと征ちゃんから声が上がる




「ま、まっ、待ってアキラ!まだ心の準備が…!」

「さっきまでの強気な征ちゃんはお家に帰っちゃった?でもねもう限界かな」

「…ッ」




恐らく背後で林檎より赤く頬を染めているだろう征ちゃんを引っ張り自室を通り過ぎ1番奥の部屋に入ると訝しげに室内を見る征ちゃんの手を引き白いベッドに座らせた








「ボクの部屋だとシーツの汚れ目立つからセックスはこの部屋でやろ?」

「せッ…!」

(本当初心になっちゃって…大丈夫かな)







固まる征ちゃんをそのままにキングサイズベットの枕元の備え付け収納部分にそれぞれ分けて収納。小さな箱を多く買い過ぎて1箱入りきらず今使えばいいかとベッドに放り投げた。ついでにローション1本も仕舞わずにベッドにポイした

そういえばティッシュもほしいかと箱ティッシュを取りにベッドを下りクローゼットの中に積まれた内の1つを抜き取りベッドに投げる





一応準備はこれでいいね

問題は…





ちらり

「………」


物言わぬ微動だにせず緊張で固まる征ちゃんだよね


小さく溜息をつき後ろからがばっとハグをすれば電気を浴びたかの様にびくぅッとあからさまに反応

緊張をほぐす為既に赤い耳先をかぷりと甘噛み。びくびくと跳ねる背中になんだかボクが上なのかと本気で疑問に思った





「…ぅ、あ…も、耳かむなぁ」

「ん…なら征ちゃんがボクを攻めればいい話でしょ」

「わかってるけど、はずかし…」





…これ全裸なってヤるやつなんだけど。服きてる時点でこれって…うん。絶対ボクがリードしながらの方がいいかな!

一応攻める意思はあるようだし征ちゃんが理性捨てれればリードはいらないだろうけど…最後まで理性残るねきっと



征ちゃんの耳から口を離しお腹に両手を回しズリズリと引っ張り中央部に2人して倒れこむ





ぼふんと柔らかい音を響かせるベッドは本当に優秀だ。征ちゃんのお腹から手を外し顔を覗きこむと恐る恐るボクを見る赤い瞳は不安気に揺れてる






「あ、の…俺ぜったいヘタだぞ」

「ここまでガチガチに固まればもう伝わってるから」

「う…」






むぎゅ、とボクの腹に顔を埋めホールドしたら安心したのかはふ、と息を吐きぐりぐりと頭を擦り寄せる

ボクと同じ匂いのする髪を割けば嬉しそうな笑いがきこえ笑顔がこぼれる


性的なものを感じさせない触れ合いだけどそれでも征ちゃんを好きだと熱くなる体は素直だ






ふと征ちゃんが埋めてた顔を上げてボクの顔へ両手を伸ばしスッと端正な顔を寄せたのが始まりの合図















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