黒子のバスケ

□オリオンのままに 0Q
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その日は妙にアレックスが機嫌が良いことに大我と辰也は首を傾げていた

鼻歌で米国歌を歌うくらいだ。変だ。いつも以上に





「なぁアレックス」

「お?なんだタツヤ。シュート練はもういいのか?タイガと交代か?」

「いやそうじゃなくてさ」






いつもアレックスは笑顔だけどさすがに練習中は厳しい顔をするのに今日に限ってこんなにニヤケてるのなんて違和感しかない


辰也は困った様に肩をすくめ満面の笑みで鼻歌を歌い続けるアレックスに問う





「随分とご機嫌だね。何かあるの?」

「おお!今日はお前らの練習を切り上げてまで見に行きたいモノがあるんだ」

「んだよソレ。どうせ女子どものショーでも見にいくんだr」




辰也が抱えていたボールをバッと奪い勢いよく大我の腹部を狙ってアレックスは投げた










「だああああああ??!!」








寸でのところで避け切った大我にアレックスは舌打ちをし辰也は苦笑いをする




「いまのはタイガが悪い」

「あ、あぶねェ…」




余程びっくりしたのか動悸の並みに速いテンポを落ち着かせようと心臓部分に手をあて深呼吸








「…今日の所は舌打ちひとつで許してやる。そんでお前らボールを仕舞って来い!」









唖然とする少年2人組




「んな!?怒ってんじゃねーか!なんで練習を止めるんだよ!」

「タイガ。日本では謝る時土下座を使うらしい…It can do!」

「やれってか!」

「土下座も見てみたいけど別に怒ってるわけじゃねぇよ」



ウインクをひとつ大我と辰也に送るとアレックスがコートから出ていく姿を呆然と見た後慌てて2人はその場を片し後を追いかけた







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