黒バス小説 詰
□忘れないから
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ガタンッ
「・・・うっせえな」
「どうしたんすかね」
とあるアパートの一室。
いつもは静かな上の階に住んでいる友人が、何故か今日だけ騒がしかった
よく喧嘩するこの2人がドタバタして上の階の友人に怒られることは多々あったが、こんなことは初めてであった
「言いに行くっすか?」
そう言って不安げに支度を始める黄瀬 涼太
「・・・あぁ」
表情が険しいまま黄瀬の発言に応答し、支度を始めた青峰 大輝
彼らは中学から付き合っており、現在は大学生だ
上の階の友人
火神 大我と黒子 テツヤも高校からつきあいはじめたらしい
この2人が喧嘩するなんて想像つかない
なにがあったのか知らんがとにかくうるさいから黙らせに行こうじゃないか
だがいざそんな2人の部屋にたどり着くと怒鳴り声が鮮明ではないが聞こえてくるようになった
「・・・青峰っち、これやばくないすか」
「あいつらガチゲンカしてるぜ」
「止めに行かないとやばいって」
「わーってる」
青峰はそう言うとインターホンを押した
だが相当大声で怒鳴りあっているらしくインターホンの音は気付いてもらえなかった
「はいんぞ」
「いいんすか?!」
「もうこれしかないだろ」
「うぅ・・・お邪魔します・・・」
火神と黒子の修羅場に足を踏み入れた2人はその光景に驚かされた
「・・・なんすか、これ・・・」