イナズマ小説 詰
□炎と氷とさよならと
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(完璧になることに、縛り付けられていただけだった。)
「吹雪。」
あぁもうその声を聞くのもしばらくお預けになるんだなぁ。
北海道に帰る前、鉄塔広場に来ていた。
さっきまでキャプテンもいたんだけど、時間もアレだし 解散したんだ。
…した、ハズなんだけどね。
「…帰ったんじゃなかったの?」
「お前こそ。何してる?」
「…東京の星空にお別れしてんの。しばらく見れないから。」
「…明日、か。北海道へ帰るのは。」
「そーんな悲しそうな表情するんだったら一緒にこればいいじゃないか。 豪炎寺くん。」
豪炎寺修也。僕に『完璧』を教えてくれた人。
…僕の好きな人。
(独りじゃないって気付かされたのに、どうして?)