短編

□記憶の私
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「…」
結局会えず着いた先は
あの日始めて悪羅王に出会った場所に来ていた私


ガタラッ


中は空っぽ
誰も居ない

壁に寄りかかり座る

「悪羅王…」

悪羅王「何だ」

「!?あ…くら…お…う?」

悪羅王「何で戻ってきた?」

「…分からない…でも…離れて 淋しいって思った
行かないでって…私 悪羅王のこと…








好きなんだと思う

酷いことされたのに
でも好きになってしまったの…私は悪羅王の事が好きなの」

と私は自分の想いを告げた

グイッ!

ギュッ

悪羅王「…」

「!?…暖かいね…
私が悪羅王を変えてみせる 怖い妖怪じゃなく
優しい強い妖怪に」

悪羅王「優しい強い妖怪
俺には無理だ
俺は怖くて強い妖怪だ」

「私が優しい妖怪にしてあげる だから…
ずっと 私が死ぬまで
側に居て…」

悪羅王「約束だ」

「ええ 約束」


…私たちの永遠の約束…



終わり
 

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