甘味処

□会いたかった。
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「かっ…」
「かごめちゃん!」
「かごめ様!」

少し顔つきの変わった七宝ちゃんと
愛らしい子ども達を抱いた
珊瑚ちゃんと弥勒さまが
私たちのもとへ駆け寄ってくる。

「七宝ちゃん、珊瑚ちゃん、弥勒さま!」
「本当にかごめちゃんなんだね…」
「かごめー!おら、おら、どんなに会いたかったか!」
「また一段と、お美しくなられて…」

懐かしい顔に、自然と顔が緩む。

「珊瑚ちゃん、弥勒さまと…」
「あ、うん…いま、5人で暮らしてるんだ」
「おめでとう。可愛いね…」
「末っ子は、三月前に産まれたばかりです」

再会を喜び、近況を報告し合う。
楓おばあちゃんの小屋へ行くと
小屋の前に
りんちゃんと殺生丸がいた。

「りんちゃん!殺生丸!」
「えっ?かごめ様!」
「久し振り…りんちゃん大きくなったわね」
「はい!かごめ様…お久し振りです」
「二人で、この村で暮らしてるの?」
「りんは人里と私の元と、どちらでも選べるよう、訓練している」
「そうなんだ…」

なんだか
当たり前なんだけど
3年前とは、何もかもが変わっていて

少し
寂しくなった。
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