□シュブールな彼
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ドゴォオオオオン!!





「「「??!」」」

「「襲撃か!?」」



さすがは幻影旅団

咄嗟に反応し、物凄い音もとい破壊音を立てて侵入してきた者をそれぞれ向かい打つために構えた



煙が立つ中、出てきたのは長身の銀髪の男


敵と認識したのにも関わらず、目の前の類い稀な男の美貌に全員が見惚れた





「や」


何とも気の抜けた挨拶とも言えるその一言に全員の意識が今ここに戻った














「お前は何者だ」

「あ?人に名を聞く前にまず己の名を名乗るのが………ッッ!!」


礼儀だろうが!!と言おうとしたその時、俺は固まってしまった




「「「??」」」




「ク……」


「「「ク……?」」」








「クロロじゃねェかぁああああああああ///!!!」


思わずその顔を見た瞬間、俺は音速を越えるだろうスピードでクロロに抱きついた


「ぅおッ///?!」

クロロのコートのファサッとした毛皮が鼻を擽る
すん、とニオイを嗅げばいい匂いがした

ああ〜可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い…


「あー、可愛い可愛いクロロ…」
「なっ///は、離せ///!!」

もぞもぞと腕から逃れようと動くクロロ
俺は離さないと言わんばかりに腕の力を強めた



シュッ


「団長をささと離すね!」

首に鋭利なモノを突きつけられた
多分短剣か何かだろう


「…」
「な…、何ね」


フェイタンは冷や汗を掻いた
目の前のクロロを抱きしめるこの男のオーラが今まで見たことがないくらいにあまりにも強大だからだ

今まで死に恐怖は抱いたことはなかったが、今こうしてこの男のオーラに当てられて「恐怖」という感情を覚えた




(この男只者じゃないね…!)



ああも簡単に腕の中でもがく団長を押さえ込んでいるのだから
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