機械の惑星


□天使と悪魔←(死神)
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あぁ…今日は暇だなぁ…



連れの仲間も居ないし〜



アッチに連れてく人も居ないし〜((?!!!



漆黒のMS、デスサイズはやる事もなく、ただ町をブラブラと歩いていた

(どっかに死にかけのばあちゃん居ないかな〜…)

笑みを浮かべて
そんな事を期待するデスサイズ…
死神と言うより悪魔だ…

途中の坂道を登ると
前方から青いMSが歩いてくる…
デスサイズは誰なのかと眼を細めて坂の上部にいる青いMSを見る

そしてデスサイズは
そのMSの名を思い出す


「アレックス…?」


アレックスと言うそのMSは顔が隠れる程の大きな紙袋を両腕に抱えてヨロヨロと歩いている


「ありゃいつ転んでもおかしくねーよなー…;;」


デスサイズは苦笑し、心配しながらアレックスの方へと近づいて行く…


「おいアレックス大丈夫かー?
そんなんで前見えるn『Σうわぁぁっ!?』Σへぎゃおッッ!!!;;」


アレックスに声を掛けた途端
その声に驚いたアレックスは躓き転倒する
その弾みで紙袋に入っていたメロンが勢い良く飛び出し、デスサイズの頬に直撃した
例えるならゴリラの左ストレートの様な衝撃にデスサイズは白目を向いて背中から倒れる……



ったく…
なんなんだよ今日は……



















冷たい…


なんだろう…頬がヒンヤリと冷たい…


あぁー…
気持ち良いなぁ…




デスサイズは閉じていた瞼をゆっくりと開ける



すると目の前には心配そうにコチラを見下ろすアレックスがいた



『Σあッ!デスサイズさん!!
良かったぁ…
もう目を覚まさないかと思いましたー;;』


アレックスはデスサイズの頭を膝に乗せ、腫れたその頬に水で濡らしたハンカチを当てていた…


「ん…アレックス…」


『ごめんなさいデスサイズさん…ボクのせいで…』


そう呟くアレックスの瞳には薄らと涙が浮かんでいた


「いや別に大した事ないよこんくらいー…
なんせオレ死神だぜ♪」


笑いながらそう言うと
アレックスも少し笑みを浮かべ涙を拭う

あぁ…
イイ子だなぁこの子は…

染々とアレックスの優しさを感じるデスサイズ
とても<あの人>の弟とは思えない位だ…


「ところで…どうしたのこの大荷物?
パーティでもする訳?」


ふと思った事を聞くデスサイズ…
するとアレックスは眼を逸らし恥ずかしながら答える


『えっ…と…///
その、スーパーで安売り祭りがあったから…
そ…それで…/////』


その答にデスサイズは一瞬ポカンとするが
すぐ腹を抱えながら大笑いをしだした


「あははははwwッッ!!!
アレックスくんが安売りセールで買いまくるとかッ!!
超以外なんだけどwww(笑)」


『Σちょっ…;;そんな笑わなくてもイイじゃないですかーっ!?』


地面をバンバン叩きながら笑うデスサイズに、アレックスは不機嫌そうに頬を膨らませている


「いやぁ〜あははッッ…
ゴメンゴメン、だってなんか可愛くてさ〜?♪」


『か…ッ!?;;もうッ
からかわないで下さいよ…??///』


<可愛い>と言う言葉に反応し頬を赤く染めるアレックス

その様子をアレックスの膝上から見上げるデスサイズ…

あまり見せないアレックスのその表情に、デスサイズは一瞬胸に感じた事の無い
<何か>を確かに感じた…



「あ…アレックス……?」


『え……?』


「膝…重くね…?」


『ぇ………Σっ!??;;;
わぁあぁあぁぁッッ!!?
ごッッごめんなさいッ!!///
ボクなんかボーッとしててーーッッ!!?!////;;』


すると顔を真っ赤にさせたアレックスは急いでデスサイズの頭から膝を抜く


「Σあだっ!!!;;」


置場を無くした頭部は後頭部から勢い良くベンチに当たった…


『あぁあぁぁッッ!?;;///
ごごめんなさいぃwwwwwwッッ!!!;;』


さらに焦るアレックスは再びデスサイズの頭を膝の上に乗せる



「……え…?;;」


『え……?///;;』



何がしたいんだろうか?

暫く沈黙が続いた…


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